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クロスオーバー  作者: 連鎖
あーちゃん(夏の海)
23/98

休憩中

 浅見ひかりは、テントの中で心地よい波音を聞きながら、

 テント越しに差し込む柔らかな日差しに包まれているうちに、

 いつの間にか深い眠りに落ちていた。


 亮平も飲み物を買って戻った後、ひかりが眠っているのを見て、

 いつの間にか隣で寄り添うように、寝息を立てて眠りについていた。


 先に目を覚ましたのはひかりだった。


 彼女はしばらく、自分がどこにいるのかを思い出そうとしているようで、

 ぼんやりと目を開け、周りを確認していた。


 テントの中はまだ薄暗く、外の強い日差しから守られていたが、

 じんわりと汗ばむ空気が全身にまとわりついてくると、

 やがて自分が、海にいることに気づいていた。


「やっばぁあ、寝ちゃってた。」


 その事に気づくと、ひかりは軽く頭を振りながら思わず呟いていた。


 その声が大きくて一瞬焦ったが、

 寄り添うように寝ていた亮平は、まだ目をつぶっていた。


「そうだぁあ。今のうちに、着替えちゃおう。」


 亮平がまだ寝ていると気付いたひかりは、早く水着に着替えようと、

 ホットパンツとショーツを一緒に脱ぎ、続けてブラも外していた。


 もちろん、亮平は疲れて寝ているので、


「起きないでねぇ。亮平、コッチは見ないでよぉお。」と、


 全裸のひかりは、もし亮平が起きても自分を見ないようにと、

 小さな声でそう呟き、水着を荷物から取り出していた。


 この取り出した水着も佐々木さんが、用意してくれた物で、


「これよね、うん、これに着替えるのよね。コレかぁあ。はぁぁ。」


 部屋で見たときと、同じ気持ちが駆け巡っていた。


 もちろん、ひかりが手に取るだけで顔が真っ赤になる水着は、

 三角形の布が紐で繋がったシンプルな黒ビキニで、

 若い子が多少冒険する程度の物だったが、


 そんな水着を着たことなど無いひかりは、


「本当にこれで海に出ていいの?これって日本で着るの?」


 セクシーで大胆なデザインに少し戸惑いながらも、


「大丈夫、知り合いはいないし、亮平が見るだけ。。」と、


 心を決めて着替えていたが、亮平にその姿を見られたくないので、


「寝ているのよ、亮平。絶対に見ないで、目をつぶっていてね。」


 と声をかけ、音を立てないように注意しながら脚の付け根に布を通し、

 股布をアソコに当てると、端にある腰紐を一つずつ蝶々結びにして、

 ボトムが落ちないようにしていた。


 続いて首の後ろで軽く結び目を作り、布を引っ張って押し込むと、

 背中側でしっかりと締め付けてから

 首の結び目を調整して、トップから胸が飛び出さないようにしていた。


 全ての準備が終ると、ひかりは全身を大胆に捻って、

 水着が身体からズレたり、止め紐が緩まないのかを何度も確認していた。


 そうやって身体を動かしても問題がなく「完璧」だと声を出していたが、

 それでも心配だったひかりは、スマホの動画撮影で身体を見ていた。


「はぁ。はみ出しそう。飛び出しそう。揺れてる。でかあぁ。はァァ。」 


 大きな胸が張り出して目立つのは、仕方がないと諦めていた。


「ビキニって、こんなにお尻がはみ出すの?ズレて食い込みそう。

 このまま食い込んだら横からはみ出しそうだし、ヤッパリ痛いかなぁ。」


 大きなお尻が、半分ほど露出しているのも気になったが、

 ズレて食い込むと、色々と飛び出してしまいそうだと悩んでいた。


「ウン。コレでいい。今日一日だけ。こんな場所に知り合いは来ない!」


 最終的には満足そうにうなずいて、不安な気持ちを無理矢理消していた。


 その時、ひかりが一人で納得している声が煩かったらしく、

 寝ていた亮平がゆっくりと目を覚ました。


「うーん。。お姉ちゃん、もう起きたのぉお?ふわぁああ。」


 寝ぼけた声で亮平が言うと、ひかりは軽く笑っていた。


「あはは、うん。そろそろ起きなさい。

 お昼を過ぎたら、すぐに帰る時間よ。

 今日は泳ぎに来たんでしょ?それとも、ドライブでいいの?」


「ふぁぁあい。ふふぃいい。ふみうみぃい。ふわぁああ。」


 亮平は、寝ぼけたままゆっくりと体を起こしたが、

 まだ半分夢の中にいるような彼の表情を見て、


「さぁ、早く水着に着替えて。時間がないわよ。海で泳ぐんでしょ?」


 ひかりは苦笑しながら、海に行こうと急かしていた。


 ひかりの水着姿に驚いた亮平は、ようやく完全に目を覚ますと、

 慌てて自分のカバンを開けて、

 少し恥ずかしそうに背を向けながら、短パンを脱ぎ始めていた。


「ちょっと、お姉ちゃん。

 恥ずかしいからテントから出てよ。着替えたら行くから!」


 子供ながらも、恥ずかしそうな顔で話す亮平の姿を見ていると、

 可愛らしくて、色々と笑みが漏れたが、

 さっきの自分を思い出して急に恥ずかしくなり、

 慌ててテントから出て行った。


 なかなか出てこない亮平を、テントから少し離れて待っていると、


「お姉ちゃん、準備ができたよ!」


 亮平が勢いよくテントから飛び出し、誇らしげに水着姿を見せてきた。


 そのぽっちゃりとした体型が可愛らしく、

 ひかりは嬉しそうに微笑んで答えた。


「可愛い!じゃあ、亮平も一緒に海に行こうね!」


 二人とも準備ができたので、ひかりはテントから荷物を持ち出し、

 海に向かって駆け出した。


 すると、亮平もその後を追いかけていった。



 休憩中

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