必然的な悪役令嬢
・レシャ・チューリナ
チゾラ国の伯爵令嬢
15歳
次女
アルント国の人と婚約・結婚すると必ず悪役令嬢or令息になる一族
・オドラニエル・アルント
アルント国の第一王子
15歳
アルントからチゾラに連絡
「血が濃くなりすぎたから薄めるために誰かよこして」
チゾラに第一王子と歳が近くて教養がしっかりとあるのがチューリナ家のレシャ
最初は一族のこともあって断る
どうしてもとなり、誓約書を作成
「チューリナの子を裏切らない」
「チューリナからアルント国への嫁・婿はこれで最後」
「アルントの子を裏切らない」
「もし問題が起きたら、全てをみせ両国の元に裁判を行う」
レシャはアルント国へ向かう
オドラニエルは優秀だった
他の令嬢とも適切な距離でレシャをこき下ろすことも見捨てることもなく、レシャがアルント国に馴染むよう色々教えてくれた
レシャも王子妃として学び幸せになろうとしていた
お茶会を何度かしていてその中で仲良くなったご令嬢が唐突に
「王妃様にお気をつけて」
と言われる
アルント国に来てから何度も会っているし、教育もしてもらい優しくしてくれている王妃になぜ気をつけなくちゃいけないのか
「第一王子様と王妃様を少し見守るといいわ」
そう言われ、会って話すときに少し言葉を控えそばにいるだけになってみた
少し違和感があった
「レシャとは仲良くしていますか」「はい」
「あなたなら大丈夫でしょうけど、頑張るのよ」「はい」
「あのご令嬢は退学させましたからね」「はい」
なんの問題もなく心配してくれている母親に違いはないが気になる
しばらく観察
レシャが1人で散歩をしていると王妃とオドラニエルがいた
いつもより距離が近い
王妃に対してオドラニエルの顔が緩んでいる
すごくだらしのない顔
赤ちゃんみたいなことをし始めた
(気持ち悪い)
そう思いながら、音を立てずに立ち去る
忠告をしてくれたご令嬢を呼び話す
「そうです。あれは気持ちが悪いぐらい母親である王妃に依存しています。私は昔王城でのお茶会で興奮してはしゃいで迷ったときに見てしまいました。」
「私も婚約者候補でしたから探りを入れていました。
それまでずっとでしたから今もそうだろうと思っていました。仲良くなったあなたには隠しているようでしたから、結婚してから知って逃げられないようになる前にと思い伝えました。」
「ご忠告ありがとうございます。
幸せになろうとしてましたが、何も見えていませんでした。
やはりチューリナとアルントは相性が悪い
いえ、何があっても結婚できるような間柄ではないのでしょう。」
その後もレシャは探りを続けた
その結果驚きの事実を手に入れた
国王は既に亡くなっていることがわかった
今いる国王(偽)は王妃の手に落ちていた影武者だったらしく病で倒れていた国王(真)を殺してなりかわったらしい
これはアルント国からの侍女が元宰相のデビュタント前のご令嬢だったらしく顔が知られていないからここで働いていた
レシャは秘密裏に手紙を出し父親に判断を仰いだ
「破棄するための材料としてまだ欠ける」
「探れ」
王妃と今まで以上に仲良くなれるよう気に入られるように努力をした
もし問題がそれだけならこれから関係よくして目をつぶっていれば何も心配要らないと考えた
実際関係も良好で楽しく過ごすことができていた。
このまま婚約が続くということでレシャとオドラニエルの誕生日の真ん中ぐらいの日にパーティーがひらかれた。
オドラニエルにエスコートしてもらい入場した
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