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青空の向日葵  作者: チュラ
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葵のことが好き?

 太陽と葵がはじめて出かけてから1ヶ月がたった8月。夏真っ盛りの中連日の猛暑が人々の体力を奪って行く。太陽と葵も暑さで夏バテになりかけていた。そんな中でも二人は毎日LINEのやりとりをしてたり何回か食事にも行っていた。そんな中二人は次の休みに出かける予定を立てていた。この前のお出かけよりも長い時間一緒に居られるように県外へ出かけるつもりだ。2人は山梨県に住んでいるので海が普段見えないので海を見ようということになった。そのため、隣県の静岡県に行くことにした。

「静岡県にいったらさ。有名なハンバーグ店があるからそこにいってそのあと世界遺産にもなっている海岸に行こうよ」と太陽が葵にラインをした。

 すぐに葵から返信がきて「いいね。太陽くん大学時代静岡に住んでたもんね。太陽くんに色々紹介して欲しいし、そうしよ。(^ ^)」と書いてあった。


 太陽は静岡の大学に行ってそこで4年間一人暮らしをしていたので友人とかといろいろな場所へ行っていた。そのため静岡県には詳しいほうだった。そのためか太陽は葵と2人で静岡に行きたかった。


「はあっ」と太陽の自室にため息が響く。

 この前一緒にヒマワリ畑を見たこと。仲良く毎日LINEをすること。ご飯を食べに行くこと。これまであった日常とは太陽にとって違う生活だった。それは葵も思っていた。毎日が絶望の生活から太陽との会話。一緒にいることが葵の心の支えとなっていた。

 太陽は最近葵とのことしか頭に浮かばなくなっていた。いつも葵のことを考えていた。

「これってなんなんだろう。」と部屋の中に太陽の言葉がこだまする。しばらくそのことについて考えても解決策が浮かばない。なら友人とに話してみるかと思った。


 太陽には昔からの幼馴染がいる。高校まで一緒で大学に入ってから離れても2人でご飯に行ったり遊びに行った仲だ。社会人になり山梨に戻ったら幼馴染も山梨に就職しており2人で喜んでいた。もはや双子の兄弟みたいな感じだった。

 幼馴染の名前は月野翼といって周りからはツッキーと呼ばれていた。ツッキーは神社が好きで日本の神様に異様に詳しかった。その神様の中で一番好きな月読命ツクヨミノミコトからとってツッキーと呼ばれていた。


 そんなツッキーに今度ご飯の誘いをした。10分ぐらいに立つとツッキーから「おk。明日でいい?」と返信が来た。

 太陽も「明日ね。了解。」と返しツッキーとのご飯の約束ができた。


 そして次の日。仕事を終えた太陽はツッキーと待ち合わせをした場所に向かった。その場所で待っているとすぐにツッキーがきた。

「太陽お待たせー。まった?」とツッキーは元気に声をかけてきた。「いや全然。僕も今ついたところ。ありがとうね」

「なら良かった。なら行くか。」とツッキーが言って2人は近くのファミレスに入った。


 ファミレスに入り2人は席に案内されご飯を注文した。

 少しだけ談笑をして盛り上がったところでツッキーの方から聞いてきた。

「話って何?恋愛関係の話?」と太陽は聞かれ太陽はこいつやっぱりなんでも俺のこと分かるなちお感心していた。

「まあそんな感じ。よくわかったね。」と太陽が答えるとツッキーは自信満々に「大学時代の恋愛相談の時もこんな感じだったしな。分かるよ流石に。」と答えた。

「大学時代の恋愛相談については本当にありがたかった。結果はうまくいかず他のこと付き合ったけどそれはそれでいい経験だったよ。」と太陽の過去の恋愛について話した。


 太陽は大学時代に好きだった子がいてその子に関してツッキーによく相談をしていた。結果は大学時代のバイト先の後輩とその子が付き合ってうまく行かなかった。当時はショックが大きかったけど今ではいい経験だと思ってる。しかし太陽はそれ以来恋愛に自信をなくしていた。


「それで今回はどうなんだ?好きな子でもできたのか?」とツッキーが太陽に聞いた。

「好きというとなんていうか・・・」と太陽はボソッとした声で答えた後に葵とのことを葵の苦しい状況とかをできるだけ話さないようにして答えた。その話をツッキーは真剣に聞いてくれていた。本当にいい親友を持ったと感じていた。

 話を全部聴き終わった後ツッキーは「それ多分相手も太陽のこと好きかそれか心の支えだと思って恋愛感情はないかのふた通りだと思うんよね。」と答えた。

「なるほどね。その二択だよねやっぱり。と太陽は肩を落とした。

 それをもいたツッキーは続けて言葉を続けた。

「けどそこまで言われてるなら相手も少なからず恋愛感情があると思うんよね。相手はまだ精神的に不安定ぽいから焦らずゆっくりの方がいいと思うけどね。」

 ツッキーの一言一言にとても納得がいく。

「あんまり遅すぎても成功しないから3回目のデートの時がカギになるんよね。あ、デートといってもご飯食べに行くのはカウントしなくてどこかに出かける時のことね。だから次の静岡デートの時には告白しないで様子を見るべきだと思うよ。」とツッキーは一通り言いたいことを言って太陽の様子を見た。

「でも僕が葵さんのこと好きかどうかまだわかんなくって・・・」と太陽が自信なさげに言った。

 それを聞いたツッキーは間髪入れずに「それ言う?毎日葵さんのこと考えてるんでしょ?一緒にいて楽しいんでしょ?毎日ラインもしてるしそれが幸せに感じてるんでしょ?それって好きってことよ。過去のトラウマがあるかもしれないけど自分の気持ちに正直にならないと。」と強めの口調で答えた。ツッキーの口調に少しだけビックリしたが確信を得た答えだった。


 葵と毎日LINEをすること。葵とご飯に行き何気ない話をすること。葵とヒマワリ畑を見たこと。葵のことを毎日考えていること。全てが幸せに思えた。それはもう中のいい友達という思いは超えていた。葵の幸せを考えてとのこととずっと自分の気持ちを抑えていた。けどそれはもう限界だ。俺は葵が好きだ。そう思った太陽はツッキーにはっきりとこう言った。


「僕は、葵が好きだ。」

 太陽がそういうとツッキーは笑顔で「よく言った。よく自分に素直になれた。」と言ってくれた。

 自分の気持ちに正直になれたからか心の中に溜まっていたものがスーと抜けて行くのを感じた。大学以来の恋愛。こんな感情か。と改めて自分は恋をしているのかと感じた。

「そうなれば俺は全力でフォローするしいつでも相談するよ。なにせ俺恋愛マスター(自称)だからな」とツッキーは笑いながら答えた。

 ツッキーは冗談交じりで言っているつもりだが太陽にとってはすごく頼りになる。本当にツッキーが友達で良かったと思った。

「まあ次のデートの後また飯でも行って話聞かせてよ。デートの結果次第でどう行動するのか変わってくるしさ。その時また考えようぜ。」とツッキーは優しさ全開の回答をした。

「ありがとう。とっても助かった。今日は僕に奢らせて。」とお礼を込めて伝票をみようとしたらツッキーに止められた。

「太陽はデートが控えてるんだからそこでお金を使え。今回は俺が払ったとく。」

「でも」

「大丈夫。俺そこそこ稼いでる方だから微々たるもんだし。しかも俺がそういうやつってわかってるっしょ。」

 と言い返されて何も言えなかった。ツッキーはこういう支払いの時は大体払うか全部ではなくても多めに払ってくれている。ツッキーは人との食事の時の会話をすごく大事にしておりその時間と話してくれた感謝を込めて払ってるらしい。本当に凄い奴だなと太陽は思った。

 支払いを済ませ2人は帰路に着いた。太陽は帰路についてる途中もずっと葵の事を考えていた。そんな中葵からラインが届いた。

「仕事やっと終わったよ(涙)辛かったけど太陽さんとラインできると思ったから頑張れた。太陽くんは友達とのご飯楽しかった?」

「お仕事お疲れ様。僕もラインしたかったよ。友達とのご飯も楽しかったよ。」

「それなら良かった。いつもありがとね。」

「こちらこそ。いつもありがと。」


 LINEがポンポン弾む。歩きスマホはいけないけど人通りもない道なのでそこは神様許してほしいと心で願う。

 葵のことが好きだと分かってからのLINEは嬉しさもあるがなぜか不安もある。葵が僕のことを好きじゃなかったらこの関係は続くのか。そんなこと考えててもいいことはないので考えるのをやめた。

 夜空を見ると星と月が輝いていた。今日は満月だ。月読命が太陽を応援している気がした。

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