楽しい時間。病気の完治へ
クリスマスの後仕事に戻ると会社の人にどんなことをしたのかとか色々聞かれたりした。葵もだいぶ会社の人と馴染んでいるのが見て取れた。上司も社長もそんな葵の様子を意味て安心していた。
時期は年末になり仕事納めの人なった。こっからしばらくは年末年始休暇になる。そしてこの日は会社の忘年会がある日でもあった。
仕事を終わらせた二人は忘年会が行われる居酒屋へと向かった。何気太陽がお酒を飲むのは久しぶりだった。普段太陽は車なのでお酒を飲まないでいたから葵もお酒を飲んだ太陽がどんな感じになるのか楽しみだった。
居酒屋につくと社員の人が数人いた。その人たちといると社長と上司もきた。しばらくして宴会が始まった。はじめの挨拶として社長が挨拶をした。
「えー今年一年皆様本当にお疲れ様でした。皆様の努力のおかげで弊社の利益が前年比プラス23パーセントになりました。これはみなさんのおかげであり皆さんがいなければ成し遂げられないことです。本当にありがとうございます。この場を通じて感謝申し上げます。」
と社長が挨拶をあげると拍手が沸き起こった。社長が本当に社員を大切にしてくださるのが伝わった。
そして次に上司が乾杯の音頭をとる。
「皆様今日は時間のある限り楽しみましょう。乾杯。」
そう言って宴会が始まった。各自それぞれ色々な話をする。太陽と葵はまず社長と上司の元に行ってお礼を言いに行った。
「社長。部長。今年もありがとうございました。今年は特に色々とお世話になりました。」
「社長。部長。本当に私を助けてくださりありがとうございます。また来年もよろしくお願いします。
太陽、葵の言葉を聞き社長が言葉を返す。
「平野くん。本当にお疲れ様。今年は仕事以外にも色々頑張ってくれてるの本当によく見てるからね。そして葵さん。うちの会社に来てくれてありがとう。葵さんが来てくれて本当に助かってる。これからも会社をお願いします。葵さんも困ったことあったらすぐに言って。私を含めここの全員は葵さんの味方だから安心して。」
社長の後に部長も言葉を続けた。
「二人とも今年もありがとう。二人がいてくれて本当に良かったと思っている。社長がおっしゃっていた通り何かあったら頼ってくれ。力になる。だから二人は安心して。」
二人の言葉に感謝が止まらない。この会社で来年もぜひとも頑張って行きたいと二人とも思った。
「「ありがとうございます」」と二人は言うとビールに口をつけた。
しばらく社長、部長と話した後葵は仲の良い社員の一人のところへ向かった。
葵はこの会社に入って仲の良い人が増えていた。その中でも年が同じで中村美咲さんとは特に仲良くしていた。
葵は美咲のところへ行き一緒にお酒を飲んでいた。
「美咲さん来年もよろしくお願いします。」
「葵さんもよろしくね。葵さんと今度遊びに行きたいです。」
「全然いいですよ。こちらこそ嬉しいです。」
葵と美咲は遊びに行く話をしていた。葵に遊びに行くほど仲の良い人ができて太陽は嬉しかった。
その後も葵と太陽はいろいろな人と話しお酒を飲んだ。仕事の話やプライベートの話など様々な話をして葵、太陽両者とも楽しんでいた。
葵は結構酒を飲んでいて顔が真っ赤になっていた。太陽も結構飲んでいたが特に何も変わらなかった。
そして時間はあっという間に流れ終わりの時間がきた。
締めの挨拶をある社員がして飲み会が終わりそれぞれ帰路についた。
葵と太陽は家まで歩いて帰っていた。葵はベロンベロンによっていて足が千鳥足だった。
「陽ちゃーん。大好き。」と言って太陽に抱きつく。太陽も大分飲んでいるのでよろける。
「あおちゃんちょっと危ないって。」と太陽入って体制をって直す。
「だって。大好きなんだもん。本当に大好き。一緒に帰ろ。」
葵は言動がわからなくなっている。もう完全に出来上がっている。
そんな葵も可愛く見えた。
「ねえ陽ちゃん。私可愛い?」
「うん。すっごく可愛い。食べちゃいたい。」
「じゃあ食べてよ。全部あげる。」
「いただきまーす。」
もう二人とも完全に酔っ払いだ。歩く人がたまに心配そうに見るけど二人はもう気づく余裕もない。
しばらくして家に着いた。家に着いたら速攻ベッドに向かった。もう何もする余裕もないのでそのままベッドに入って寝たいと思った。
けど葵が寝かせてくれなかった。
「陽ちゃーん。もっと遊ぼうよ。」と言って葵の顔が太陽の顔に触れる。そしてそのまま唇が触れ合う。
そのまま30秒くらいその状態が続いた。
口を話すと葵がさらに言う。
「本当に陽ちゃんのこと好き。もう大好き。出会ってくれて本当にありがとう。」
「僕も大好き。絶対に話したくない。大好き。」
お互い好きと言いまくっていて何が何だかわからない。ただ単にお酒のせいで好きのリミッターが外れていた。
二人はその後ハグしながらベッドで横になっていた。
「陽ちゃーん。おしっこ行きたい。漏れそう。」と唐突に葵が言う。
「行って来なよ。」と葵をハグしていた手を離す。
「もう視界が回って一人じゃいけないよ。連れてってよ。」
そう言われたので葵を立ち上がらせた。けれど葵はたてずすぐに床に座ってしまう。
「しょうがないな。」と太陽は葵をお姫様抱っこしてトイレまで向かった。
「真面目に漏れそう。」と抱かれた葵は言う。
「今漏らさないでね。もう少しだから頑張って。」と太陽は葵に声をかける。葵は無言になった。
「あおちゃん?」
「ごめん。少し出ちゃった。」
「え?」
「うん少し漏れた。」
「もうちょっとだから頑張って。」
そんなやりとりをしていると葵の目がうるうるして来た
「陽くんごめんね・・・」
泣き出しそうな葵がなぜか可愛く見えてしまった。そんなこと思っている暇はない。すぐに解いてに行かなければ。
なんとか葵をトイレまで運び座らせた。そして外でトイレが終わるのを待った。
しばらくしてトイレから葵の声がした。
「陽くん。また運んで。そしてごめんね。我慢できなかった。」
「全然大丈夫だよ。そう言う時もあるよ。僕も運ぶの遅くてごめんね。」
「陽くん本当に優しい。こんな彼女なのに本当に優しい。大好き」
「僕にとって誇りの彼女だよ。みんなに自慢できる。」
太陽はそう言いうと葵の頭を撫でた。
葵の顔が笑顔になった。ニコニコしながらこちらを見てくる。
「陽くん。私急に眠くなって来ちゃった。」
「着替えて寝よう。」
そう言って葵をトイレから運び着替えさして二人は眠りについた。
翌朝二人はそろって二日酔いになっていて二人して1日寝ていた。
そんな楽しい日々がずっと続いていた。
大晦日にはおせちを食べながら紅白を見て都市を越してすぐに近くの神社に行き初詣をいった。普段は人気の少ない神社だが新年なだけあって多くの人が列に並んでいた。そこで二人は去年一年の感謝と今年一年の抱負をそれぞれお願いした。
そして年始は二人で家で映画を見たりしてまったりと増やして言った。二人だけの時間を堪能していきその時間を大切にした。
仕事が始まってからも二人は仲良く過ごして言った。出社する日数も増やしてもらい会社で仕事をする日々も増えて言った。
数日たったある休みの日に葵は美咲とランチと温泉い行っていた。二人は会社で待ち合わせしてみさきが車を出してくれていた。
「葵さんお待たせ。ありがとうね。」
「こちらこそ車ありがとう。」
「葵さんと遊ぶのずっと楽しみにしてたの。本当に嬉しい。」
「私も楽しみにしてたの。」
二人はそんな会話を交わして車に乗り込みランチにでかけた。
車内でも会話が弾みあっという間にレストランについた。そこで二人は昼食を取りながら会話をした。
「今日平野さん一人にして大丈夫だったの?」とみさきが葵に聞く。
「うん。陽くんも楽しんで来てねって言ってくれてるから大丈夫。」
「なら良かった。平野さんのこと陽くんって言ってるんだね。なんか幸せそう。」
「うん。陽くんと出会ってから幸せ。そのおかげでみさきさんにも出会えたからさ。」
「そう言われると嬉しい。ありがとう。」
色をしながら色々な話が出てくる。葵は太陽以外の人と二人で遊ぶことが初めてだったのでとても新鮮だった。女子同士でしかできない話などすごく盛り上がって言った。
ランチを終えた後は二人は温泉に向かった。甲府で有名な温泉に行き二人は温泉に浸かる。
「ねえ葵さん。平野さんのどんなところが好き?」とみさきは聞いて来た。
「好きなところか。全部。」
と葵は自信満々に答える。
「もっと具体的に言ってよ。」と美咲は興味津々に来て来た。
「えっとね。陽くんは暗闇にいた私を救ってくれたの。話は会社からある程度聞いているかもしれないけど一人で泣いているときに陽君から話しかけて来てくれたの。その時ずっと優しく寄り添ってくれてね。付き合った後も私がしんどい時とかにはずっと寄り添ってくれたりピンチの時には助けてくれてたりするの。もう本当に私のことを理解してくれて優しくてかっこいいの。そこが好き。」
と葵が一通り話す。美咲はそれを頷きながら聞いていた。
「本当に王子様みたいだね。」
「そう。私からしたら救ってくれたヒーローだし王子様なの。」
美咲と葵は笑いあっていた。太陽が救ってくれなかったら美咲ともあってない。太陽は本当に白馬に乗って来た王子様だった。
そんな話をしつつお風呂を楽しんだ。気づけば三時間くらい温泉にいた。
二人は温泉を出て帰路についた。会社の前までについて二人は楽しさの余韻に浸っていた。
「今日は本当にありがとうね。また行こ。」とみさきが手をふる。葵も手を振り返して二人はそれぞれの家に着いた。
家に帰ると太陽が料理を作って待っていた。
「ただいま。」
「おかえり。」
そう二人は言葉を交わし椅子に座った。そして葵は太陽に今日遊んんだことを話した。
太陽は葵がこんなに楽しそうに他の人と遊んでいたと思うと涙が出そうになった。今まで友達もいなかったと言っていたので新しい出会いができて本当に良かったと親目線になって言った。
葵は本当に変わったなと思った。以前の統合失調症の症状に侵されていた葵の姿は見られなくなっていた。
そして月日は流れ暖かな陽気になっていた。この日の夕方二人はツッキーと渡辺先生とご飯の約束をしていた。
プライベートで会おうといっていたもののなかなか予定が合わなかったがやっと4人の予定があったのでこの日に決めた。
待ち合わせの居酒屋に太陽と葵が行くと二人はすでに店の前にいた。
「太陽、葵さんこっちだよ。」とツッキーが声をかける。
「太陽さん。葵さん。ご無沙汰しております。」と渡辺先生も声をかける。
「ツッキー、渡辺先生ありがとうございます。楽しみにしていました。」と太陽は声かけ4人は中に入っていった。
中に入って4人は様々な話をした。最近の様子や仕事の様子など様々な話に花を咲かせていた。
ある程度話したところでツッキーが葵に言葉をいう。
「葵さん本当に元気になりましたよね。この調子なら完治も見えて来そうですよ。」
その言葉に葵は喜んだ。自分の病気が完治する。それが嬉しかった。
「これもツッキーさんや渡辺先生のおかげです。二人ともありがとうございます。」と葵は笑顔でお礼を言う。
「本当にしばらく見ない間に葵さん元気になりましたね。私も嬉しいです。」と渡辺先生も言葉を続けた。
4人は楽しそうに居酒屋で会話を続けた。こうやって4人で話しができて本当に良かったと思った。お酒も少しだけ飲んでいたので会話はずっと弾んでいた。
盛り上がること三時間。そろそろ夜もいい時間なので4人は別れた。
「すごく楽しかったね。また行きたい。」と葵は太陽に話しかける。
「うん。僕もすごく楽しかったよ。また行きたい。」と太陽も笑顔で答えた。
こうやって楽しい時間が流れて行く。この楽しい空間が永遠に続くと確信していた。
葵の病気はほぼ治りかけている状態にあった。太陽との出会いが葵の人生を変えて行きほか人にもいい影響を与えている。約一年前の私にこの言葉をかけたいと葵は思った。
「人生は暗くない。希望は自分で切り開く。」
今の葵はそれがはっきりと言えた。
人生は決して暗いものではない。自分の力と周りの強力でこんなにも大きく変わって行く。最終的にそう変えて行くのはは自分自身。自分が変わろうとすると周りも助けてくれる。周りの差し伸べた手をしっかり握り人生を変えて行く。そうすれば人生は変わるんだと葵は心の中で思っていた。
そうやってしばらく時は流れていき向日葵が咲く時期になっていった。蝉の鳴き声が向日葵が咲く時期を教えてくれた。




