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青空の向日葵  作者: チュラ
20/30

クリスマスデート(ひまわり畑編)

 車を走らせること40分くらいで目的地のひまわり畑についた。いつもは駐車場はガラガラなのに今日は車がたくさん止まっていた。みんなイルミネーションを見見きた人たちの車だった。

「人たくさんいそうだね。やっぱイルミネーションはみんな好きなんだよね。」と葵は車の多さに驚く。いつも見ている光景と違うので驚きを隠せないでいた。

「うん。人がいるとまた違う風景が見れるかもね。あ、そもそも夜で向日葵じゃなくてイルミネーションという時点でかなり違って見れるかも。」

 太陽は普段と違うひまわり畑の光景を楽しみにしていた。夜に輝くイルミネーションと葵。それを想像しただけで幸せになれる。そんな気持ちの中二人はひまわり畑に向かった。


 ひまわり畑に着くとひまわりが咲いていた場所に光るトンネルがあった。その周りには向日葵のイルミネーションが無数に飾ら手ていた。冬にしか見られない特別なひまわり畑。二人は感動を覚えた。

「すっごく綺麗。夏のひまわりも綺麗だけどイルミネーションのひまわりもすごく綺麗。自然じゃないけど自然みたい。夢の正解にいるみたい。」


 葵はその光景をキョロキョロしながら見ていた。光のトンネルから見える無数の向日葵のイルミネーションはきた人を夢の中へ案内しているようだった。

「確かにこれもこれで幻想的だね。また違う味を出しているよ。あおちゃん。ちょっとこっちきて。写真撮ってあげる。」

 太陽は葵をトンネルの入り口に誘導しそこで写真を一枚とった。その写真は葵が満遍の笑みで向日葵のイルミネーションに囲まれているもので葵の笑顔の輝きとひまわりの輝きが両方を輝かせているものだった。


「どんな写真撮れたの見せて。」と葵は太陽のスマホを覗き込む。

 そこに映る自分を見て少し照れた。けれど自分はこんなに笑えるんだと思っていると嬉しくなった。太陽がいてくれたからここまで笑えるようになった。それが本当に嬉しかった。

「あおちゃん自分で見せてといっといて照れてるじゃん。」

「だって想像と違ったしこんなに笑顔なのがなんか恥ずかしくなっちゃった。」

「いつも僕の前ではあおちゃんこんな笑顔で笑うよ。」

「そう考えるともっと恥ずかしくなっちゃう。」

 葵は恥ずかしさマックスになっていた。自分の笑顔を自分で見るのはなぜか恥ずかしい。


「あおちゃんいい笑顔だよ。」と太陽はにっこり笑う。

「ならここで魔法使います。」と葵は唐突に魔法を使った。

 太陽はすぐに想像がついた。多分自分の写真を取らせてだと思う。青いだけ取られているから僕の写真も撮りたいに違いないと確信していた。

「陽くんの写真も取らせて。」と予想した返答が答えた。太陽はすんなり承諾して写真を撮ってもらった。

「陽くんもめっちゃ笑顔だよ。」と葵は撮った写真を太陽に見せる。確かに笑顔で写っている自分の写真を見るのは恥ずかしい。けど悪い気はしないなと太陽は思った。

 写真の取り合いっこをして二人は光のトンネルの中に入っていった。

「すごく綺麗。」と青い花かを見渡す。無数の光が二人を歓迎してくれる。幻想的な空気を味わいながら二人は細部まで見ていく。

 そこでそっと太陽が青いの手を握る。葵ははどきっとする。本当にカップルという感じがすると二人は同時に思っていた。冬の寒さを忘れるくらい心も体も暖かくなる。


 しばらく進むと広い空間へ出た。そこにはいろいろな星や動物をかたどったイルミネーションがあった。そして中央に大きいクリスマスツリーをかたどったイルミネーションに二人は目がいった。

「クリスマスツリー見るとクリスマスって感じがするよね。もっと近くで見たい。」

 葵はそういうとクリスマスツリーに近づいていった。クリスマスツリーの周辺には多くの人がいた。葵に手を引かれ太陽もクリスマスツリーの近くまでいく。

「クリスマスツリーってこんなに綺麗に見えるんだ。」と太陽はつぶやく。今までもクリスマスツリーは綺麗だと思っていたが彼女と見るクリスマスツリーはまた特別に見えた。クリスマスツリーの光が二人の心を照らしていく。一面に広がる光は二人を暖かく包み込む。

 太陽はそっと葵の頭を撫でる。

「嬉しい。」と葵の言う声が聞こえる。光と太陽の暖かさが葵を包む。葵は嬉しすぎてそっと太陽に近づき太陽に抱きついた。太陽もそっと葵を包み込む。周りには多くの人がいるが二人には見えていなかった。ただ二人でハグをしたかった。その思い出いっぱいだった。光のトンネルとクリスマスツリーが二人を見守る。精一杯に二人を包みこみ二人に暖かさを与えている。二人のハグはしばらく続いた。


 しばらくして二人は光のトンネルのさらに奥へ進んでいった。奥の方へいくと段々と人通りも少なくなっていった。奥にも変わらず向日葵のイルミネーションと光のトンネルが一面に広がっている。しかし人が減ったことで二人だけの空間となっていく。


 そうして歩いているとトンネルの出口になった。光のトンネルと向日葵のイルミネーションは終わり少し高台にベンチが置いてあった。あたりには誰もいなくなっていった。

 二人はそのベンチに行って一緒に座った。夜空を見上げると星が一面に広がって行った。

「イルミネーションも良かったけど星も綺麗。またイルミネーションとは違った輝きがあってそれが好き。」と葵は星を見ながら言う。

「本当にそうだと思う。星一つ一つに輝きかたが違って個性がある。個性っていいよね。」と太陽も続く。

「個性って大事だよね。私もいろいろな人と関わってきた中でいろんな人の個性が観れてどれもいいことだと思った。いい人がたくさんいてそれに包まれてとっても幸せ。本当に要くんと出会って良かった。クリスマスデートもできたし環境も変わった。本当にありがとね。」

 葵の目は少し涙で輝いていた。けどその涙はすぐに引いて行った。

「僕もクリスマスデートができて本当に幸せだよ。そして葵が元気なっていくのを観てもっと幸せになってくよ。これは決して僕一人の力ではできなかったことだよ。周りの人に感謝だし葵には一番感謝してるよ。」

「私こそありがとう。けどね。周りの影響は大きいと思うの。それは私も肌で感じている。けどその周りのサポートをうまく使ってこうやって幸せな空間を作って行ったのは陽くん自身だよ。陽くんがこうしたいからって強く思ったから今の幸せがあると思うの。私も幸せになりたいって思ったから今の結果があると思うの。」


 葵に言われて納得した。最終的には自分がこうしたいと思い今の結果が作り出されて行った。周りはそのサポートをしてくれた。自分の行動の結果だと感じた。

「けど絶対に周りのサポートがないとこの幸せはつかめなかったと思う。自分だけではなく周りにももっと頼って行こうと思った。周りに頼っていいんだって改めて感じたよ。」

 葵からこんなことが出るなんて少し想定外だ。人を信用できるようになってきたなと感じる。本当によかった。葵と出会えてよかった。


 二人は空を見上げる。さっきと変わらず星が輝きを放っている。そして二人はお互いをみつめあった。二人とも何も言わないが思いは通じる。そっと二人の顔が縮まる。そのまま互いの唇が触れる。静かに二人の唇が合わさり二人はしばらくそのままでいた。二人の脳内にスーとひまわり畑が広がる。青空が広がる中大地に無数のひまわり畑が広がる光景が二人の頭によぎっていった。


 しばらくして二人はベンチをたちトンネルの入り口へと向かった。きた時より人通りは少なっていたが依然として多くの人が光のトンネルを観ていた。

 二人は頭がふわふわになっていった。二人きりの空間で二人だけの時間を楽しんだ。その余韻がイルミネーションの光によって膨張させる。二人はそんな余韻を楽しみながら入り口へと向かった。


 入り口に戻り二人は駐車場に向かった。次は今日泊まるホテルにいきそこで夕飯をとりホテルでゆっくりする予定だ。

 イルミネーションを見回って二人は昼間食べたそばを完全に消化していた。どんな晩御飯が待っているか葵は楽しみでしょうがなかった。


 車を走らせ10分くらいで目的地に着いた。ここは山梨でも有名なリゾート地でありきらびやかなホテルが待ち構えてた。受付をすませホテル内にあるレストランへ向かった。

 江ノ島で食べたようなコース料理が運ばれてきて二人は堪能していた。

「ここの料理もオシャレで美味しい。クリスマスはやっぱこういう料理が似合う。」と葵は料理を口に運びながらいう。

「クリスマスは本当に特別だからさ。こういう感じのクリスマス過ごしてみたかったんだよ。」

「私もこういうクリスマス過ごしたかったの。過ごせて今幸せ。」

 葵は初めてクリスマスらしいクリスマスを過ごせて満足していた。クリスマスはこんなに楽しいものなのかと改めて実感していた。

「ねえあおちゃん。ここで魔法使っていい?」とふと太陽がいう。

「いいよ。何使うの。」と葵が聞き返すと太陽はすぐに答えた。

「クリスマスケーキを今から召喚します。」と言って店員さんい目線を送った。すると奥からケーキが運ばれてきた。プレートにはmerryChristmasと書かれていた。

「本当にクリスマスケーキが出てきてくれた。本当に魔法使ったの。」と葵が嬉しそうに聞く。

「まあね。こういう使い方した買ったよ。」と太陽もご満悦にいう。

「ケーキっていつ食べても美味しいけど誕生日とクリスマスに食べるケーキはやっぱ特別に美味しいんよね。私ケーキあまり何食べたことないけどクリスマスに食べるケーキは絶対普段より美味しい感じがする。」

「うん。ケーキの特別感とクリスマスの特別感の二つが合わさるからなおさら美味しく感じると思う。やっぱ特別っていいね。」

 二人はケーキを堪能して行った。ふと外を見るとホテルの庭の明かりがイルミネーションのように照らす。イルミネーションよりも優しく暖かな光が包み込んでいた。


 晩御飯を食べ終えた二人はホテルの部屋に向かった。江ノ島で止まった旅館もいいがホテルも西洋的な雰囲気がありこれもまたいいと二人は思った。

「きれいなお部屋。陽くん。枕投げしよ。」

 唐突な葵の言葉に太陽は驚いた。

「え?」

「嘘に決まってるじゃん。こんないいところでしたら罪だよ。」と葵は笑いながが言う。

「そうだよね。一瞬僕も臨戦態勢に入っちゃったよ。」と太陽も笑いながら言った。

「ならさ。二人でちょっと外みよ。」と行って葵は窓の方を見た。太陽もそれに続く。

 外には先ほどレストランで見た光景が広がっていた。部屋から見る景色はレストランで見た景色より何か特別感があった。二人の空間がまた特別感を作っているに違いない。そう思いながら外を眺めていた。すると葵が口を開く。

「ねえ陽くん。魔法使ってもいい。」

 なんの魔法使ってくるのか想像がつかなかった。っこで言われる魔法は何か。葵の言葉に集中する。

「これからもずっと一緒にいてください。そして幸せを作って行こうね」

 葵ははっきりと太陽に伝える。太陽橋の言葉を一言一言受け止めた。

「なら僕も魔法を言うね。これからもずっと隣にいてください。」

 葵は太陽に抱きついた。太陽の胸の中で「お願いします。」と呟いた。そのままベッドに寝転がりしばらくハグを交わした。


 クリスマスイヴの夜。特別な夜に二人はもっと仲良くなれた気がした。お互いをお互いが信頼し合いそしてそれが愛情へと変わっていく。


 次の日二人は目覚めると準備を整えて朝食を取るために昨日行ったレストランに向かった。朝食はバイキング形式で二人は好きなものを手に取りそれを食べた。葵は相変わらず朝が弱く寝ぼけていた。寝ぼけながらパンを食べる葵を見ながら太陽は今日の予定を考えていた。

 今日はゆっくりホテルに付随しているアウトレッドで買い物をする予定だ。お店はいっぱいあるので時間の許す限り見て行こうと思った。


 部屋に戻り荷物をまとめてホテルを出た。そしてアウトレットを見に行った。

 アウトレットには様々な店があり二人はそこをゆっくり回った。

 途中入った洋服屋で葵は可愛いスカートを見つけた。

「あおちゃんそのスカート気に入ったの?ならクリスマスプレゼントにするよ。」と太陽がふとつぶやく。

 太陽はクリスマスなのにクリスマスプレゼントをすっかり忘れていた。葵も同じだった。久しぶりのデートに気を取られていてクリスマスの醍醐味のクリスマスプレゼントを二人して忘れていた。

「本当に?いいの?なら私もクリスマスプレゼントとして陽くんが欲しいもの買うね。」

「ありがとう。」

 葵はスカートを買ってもらいご機嫌だった。太陽も何か欲しいものはないか探しているといい感じのマフラーが目に入った。

「あおちゃんこのマフラーがいいかも。」と太陽が指を指す。

「確かにこのマフラー用くんに似合う。かっこいいと思う。」

 そう言われて太陽はきゅんとした。かっこいいと言われなれてないせいか胸が高鳴った。

「何きゅんとしてるの。すぐ顔に出ているんだから。」と葵は太陽の顔を見て言う。そんなに顔に出ていたのかとちょっと恥ずかしくなった。


 そうして二人はお互いのプレゼントを買いあって店をでた。二人は店を出て買ったものを交換しあった。

「なんか全然特別感ないプレゼント交換でごめんね。」と太陽が謝る。

「ううん。そんなことないよ。陽くんが買ってくれたことがもう特別。一生大事にする。」

「僕もするよ。」

 二人はお互いニコッとして他の店を見て回った。


 色々な店を見て回り買い物をすると結構な荷物になっていた。気がつけばお昼を過ぎた時間になっていた。二人は荷物を車に置きに行き昼食をとった。昼食はスパゲッティーの店に入り二人でカルボナーラを頼んで食べた。久しぶりに食べたカルボナーラはこんな味だったんだと二人で共感していた。


 昼食を食べて二人は引き続き店を回った。一通り見終えた二人は帰路に着いた。明日も仕事なので早めに帰ってゆっくり休むことにした。帰りの車内はこの二日間のデートの思い出を語っていた。


 久しぶりのデートはとても楽しいものとなった。クリスマスという特別なときに二人で過ごせた喜びをいつまでもかみしめていた。

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