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青空の向日葵  作者: チュラ
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出会い

 君と出会ったのはこんな青空の中だった。

 街中を歩いていると君が公園のベンチで泣いていた。

 普段ならスルーしてるのに何故かその時だけは足を止めた。

 なんでなったんだろう。理由なんてどうでもいい。僕は勇気を出して声をかけてみた。

 下手したら怪しい人と思われて警察に通報されるかもしれない。

 けどそんなことはどうでも良かった。どうしてもほっとけなかった。

 話しかけると君は涙を流した顔を上にあげてくれた。そして静かに「ありがとうございます」と呟いた。声をかけただけなのにお礼を言われた。そして二人で公園のベンチに座り話を聞いた。

 どうやら仕事先で取引先との営業で大きな失敗をしてしまい取引先との取引が中止になってしまってそれで自分が情けなくて泣いていたらしい。


 周りからもすごく責められ家族からも責められ誰も味方についてくれる人はいなかった。

 そんな状況に耐えられなくなって思わず家から飛び出してしまったらしい。

 とにかく一人になりたかった。一人が良かった。と彼女は言ってた。しかし本当は誰かにこのことを話したかったらしい。ああ。声をかけて良かったなと思う。

 二人きりの公園に木のせせらぎと君の泣き声だけが響いていた。公園は二人を見守るかのように静かに風を吹かせていた。


 しばらく話していると彼女が泣き止んだ。改めて顔を見ると童顔でとても可愛らしい顔をしていた。そんな彼女に見惚れていたら彼女から「何か顔についてます?」と聞かれた。

 僕は慌てて「いや泣き止んで良かったです。」と答えた。

「ありがとうございます。とっても優しいんですね。」と彼女は笑みを浮かべていた。

 僕もそれに釣られて笑みを浮かべていたら彼女から質問が飛んできた。

「せっかくなんで名前教えてもらっていいですか?何かのご縁だと思いますし名前聞いときたいなって思いました。」と聞かれた。

「そうですね。名乗ってなかったですね。僕は平野太陽と言います。職業は会社員をしてます。年齢は27歳で...あ、すみません喋りすぎました。」と太陽は喋りすぎたことを後悔した。

「いえいえ。ありがとうございます。私は日向葵と言います。25歳である企業で営業をしてます。」と明るめの声で話してくれた。


「葵さんですね。いい名前ですね。」

「ありがとうございます。」とたわいもない会話が続いた。しばらく二人で雑談をしていて楽しい空間が流れて時間の流れを忘れさせた。

 気づけば1時間くらい公園のベンチで話していた。太陽が低くなっていた。

「だいぶ話しちゃいましたね。楽しくて時間経つのあっという間でした。ありがとうございました。」と太陽が低姿勢でお礼を言った。

「こちらこそ。辛いのに気づいてくれて楽しく会話もしてくれてありがとうございました。」と葵も低姿勢で答えた。

 そして葵が恥ずかしそうに「もしよろしければ連絡先交換してもよろしいですか。」と言った

 太陽は即答で「いいですよ。うれしいです」と答えて携帯を取り出しLINEのQRコードを出した。

「ありがとうございます。また会いたいと思うので連絡しますね。」と葵はにこやかに答えた。


 青空から公園を照らす夕日が二人を見守るかのように輝いていた。


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