どこにでも有る断罪劇(?)
久しぶりの投稿なので、筆慣らしに短編を書いてみました。
書きたいところだけ書いた、テンプレ話です。
設定などないゆるゆるなので、頭を空っぽにしてお読みください。
ランキング入り!ありがとうございます!!
こんな拙い文章に感想いただきありがとうございます!!
今後も精進していきます。
皆さまごきげんよう。
わたくし、モンタナ侯爵の長女フリージア•モンタナでございます。
本日は、我が学園の卒業式及び卒業パーティーでございます。
今年は、第3王子のヘンリー殿下、王弟である公爵の長男スコット様、宰相閣下の次男ブライアン様、近衛騎士団長の長男クリス様、わたくしの義弟アーチー、ダルトン男爵のご息女マリー様、そしてわたくしが卒業致します。
察しの良い方でしたらここまでで何となくお分かりになることでしょう。
さすがに、卒業式は問題無く粛々と進み、卒業生は卒業の証明となる卒業証書を受け取りました。
もちろんわたくしもでございます。
この後控えております、卒業パーティーにて、わたくしはこの国の第3王子であり、わたくしの婚約者であるヘンリー様より婚約破棄及び国外追放を言い渡される予定でございます。
はぁ、この日までの一年は大変長うございました。
さて、本来であればヘンリー様がわたくしのエスコートをなされる予定なのですが、予想通りお迎えは無く、アホな義弟もおりません。
来る断罪劇をわたくしは、18年間培って参りました淑女教育の成果を存分に発揮できる最後の場として精一杯演じて参ります。
そう意気込んで入場した学園の舞踏会場では、わたくしの予想通りの光景が展開されておりました。
一部、いや、1人を除いて…。
⭐︎⭐︎⭐︎
わたくし、いや私がこの世に生を受けたその日から、私には前世の記憶が有った。
こことは違う、地球という星の日本という島国で、アラフォーまでキャリアウーマンとして生きていた。
まぁ、テンプレ通りと言うか、多重事故に巻き込まれて呆気なく終わった人生だったのだが。
目に毒なくらい多彩な色合いの見た目の世界に生まれ変わったなぁと思ったぐらいで、前世の記憶があれど、前世のラノベでよくあった異世界チートなども無く、侯爵家御令嬢としての普通の人生を10歳まで何の疑問も無く生きていた。
10歳の誕生日を迎え、同い年である第3王子の婚約者を決める。と言う王妃様主催のお茶会に出席した折、第3王子の顔を見て初めて、この世界が前世で後輩にせがまれまくって唯一手を付けた、「愛は恋より強し」と言う何ともムズムズするタイトルの乙女ゲームの世界だと気が付いた。
そして、私こと「フリージア•モンタナ」は第3王子ヘンリールートと義弟アーチー•モンタナルートの時の悪役令嬢である事も同時に思い出した。
それが分かった時の私の心境を是非察して欲しい。
前世と今世を合わせれば、精神年齢は最早50歳のオバチャンである。
こう言う役回りは普通もっと若い子が担うべきなのだ。
やる気とアグレッシブさを鑑みれば、力不足も甚だしいと思う。
それに、ヘンリーを可愛いとは思えど、恋愛感情など湧くはずもないし、フリージアはゲーム内でヒロインのマリーを虐めまくっていたが、虐め自体私は大嫌いな上に、マリーはとても可愛くて良い子だったのだ。そんな子を将来虐めるなんて言語道断!
そう思った私はまず、婚約者に選ばれない様に、地味に目立たず、かつ花より団子とばかりに振る舞った。
が、しかし何が良かったのか婚約者に選ばれてしまい、そのため、モンタナ家の跡取りの席が空いたので、父親の縁戚から私と同い年のアーチーが養子として迎えられた。
ゲーム通りだ最悪だと最初こそ、深く関わらない様にしようと思っていたのだが、ヘンリーもアーチーもとにかく滅茶苦茶可愛かったのである。
ヘンリーは赤い髪にガーネット色の瞳のヤンチャ坊主で、悪戯をやらかしては乳母や侍女をいつも怒らせていた。
そして、毎日の様に我が家へ来ては、課題で満点を取っただの、剣術の稽古で褒められただの、と悪戯が成功した話と共にキラキラした笑顔で逐一報告してくれた。
その都度、私は全力で褒めてなでなでして抱き締めていた。
アーチーはキャラメル色の髪にエメラルドグリーンの瞳の天使だ。
前世のゲームで一番好きだったキャラでもある。
「姉様、姉様。」と私の後を付いて来て、キラキラうるうるお目々でおねだりされて断るなどと言う選択肢は私には無い。
私の毎日はアーチーのおねだりを叶えるために回っていた。
初日は私の事を、「フリージア様」と呼んだが、私の方が少し生まれ月が早く、精神年齢含めお姉さんだったため「お姉ちゃん」呼びをお願いした所、何故か「姉様」呼びに落ち着いてしまったが、これはこれで可愛いから良しとした。
私は常に「可愛い」と言い、2人を褒めまくり、頭を撫でるのは当たり前、ハグしたりほっぺにチューしたりと、猫っ可愛がりしまくった。
執事に甘やかしすぎだと注意を受けるぐらい、デロデロに甘やかし続けていたのだ。
私に「大好きだ」と言ってくれる可愛い2人に、将来国外追放や修道院行きを言い渡されるなど想像も付かなかったが、私は乙女ゲームを理解しながらも、前世で多々有ったラノベの主人公達の様に、破滅回避のために動くと言う事はしなかった反面、万が一された時のための保険だけは抜かりなく用意しておいた。
学園に入学し、他の攻略対象者達とその婚約者の令嬢達とも出会い、クラスメイトとも良い人間関係を構築し、順風満帆な学園生活を送っていた最終学年の年、ゲーム通りヒロインであるマリーが編入して来た。
ダルトン男爵の娘。元平民で、実母が亡くなったため、実父のダルトン男爵が引き取ったらしい。
そのため、この歳での編入だった。
ゲーム通りである。
しかも、マリーは私同様転生者だった。
私と違っていたのは、今いる世界が「ゲーム」と同じだと思い込んでいた点であろうか。
ゲームでは、可愛く聡明で努力家な上お菓子作りが得意な、ピンクブロンドの髪に金色の瞳のステキ女子であったはずなのに、中身が変われば根性悪が滲み出るお顔であった。
最初こそ不思議と特に何も起こらなかったが、マリーが自作自演の虐めをやり始めてから、攻略対象達の態度が急変。
馬鹿の集まりと化してしまった。
攻略対象者達とマリー以外は全員ドン引き。
何かあった時は皆、私たち令嬢サイドの味方をしてくれた。そして、教師陣はそんな状況の攻略対象者達やマリーに注意をするという始末。
それでも、聞く耳を持たず、自分達の世界を作り上げて周りに迷惑ばかりを掛け続け、マリーは事あるごとに問題を起こしては、私を含む令嬢達を悪女に仕立て上げようとした。
そして、ヘンリー達はマリーの言い分を鵜呑みにして、私達が悪いと言い続け、マリーにベッタリだったのだ。
信じていた息子達に裏切られた母親の心境で、怒りを通り越して、呆れ返った私は、結局こうなったのなら、このままさっさとゲーム通りに国外追放してもらうに限ると思うに至ったのである。
⭐︎⭐︎⭐︎
「フリージア•モンタナ侯爵令嬢のご入場!!」
高らかな声と共に、入場した私の目に飛び込んで来たのは、まるで花道の様に会場の中央を開け、左右に分かれた生徒たちと、正面の壇上に立つヘンリー、スコット、ブライアン、クリス、アーチーの5人だった。
壇上のすぐ近くには、それぞれの婚約者の令嬢達が、なんとも言えない顔をしてこっちを見ている。
『何事ですの!?』
『分かりません!』
と目で会話する。
約1名足りないが、ぼけっと突っ立っているわけにもいかず、5人の元へと近づいて行った。
「フリージア•モンタナ侯爵令嬢!君との婚約は今日を持って終了とする!」
ヘンリーは、壇上の近くまで来た私の目を見て笑顔でそう言い放った。
違和感を覚えながらも、異論は無い。
「謹んでお受けいたします。」
最上級の淑女の礼をする。
「それは良かった。では、例のモノをここへ!」
ヘンリーは素晴らしい笑顔で、指示を飛ばす。
これから私は、冤罪で断罪される物だとばかり思っていたのだが、何やら雲行きが怪しくなって来た。
騎士達が持って来た「モノ」それは、前世が懐かしくなる様な非常に分かりやすい、白と黒の太めの横縞模様の囚人服を着て、腰に縄を括り付けられ、手錠をかけられたマリーだった。
…………………は??
素早く扇で顔を隠す。
一体どう言う事なの?確か、マリーは1ヶ月程前、学園内で命を狙われたとか何とか言われて、王城に避難させられたのではなかったっけ?
しかも、公衆の面前で、マリーの命を狙ったのは私だと言ったのは他でも無いヘンリーだったはずだ。
あの時の、ヘンリーとアーチーの人を蔑む様な目は一生忘れないだろう。
まあ?そのお陰で、私はこの国に未練など全く無くなったのだけど。
そして、その後の噂では、ヘンリーとマリーは王城で仲良くやっており、本日のためにヘンリーがマリーのためだけの一着を用意していると聞いていたのだが…。
マリーの美しくふわふわだった長い髪は短く切られ、ボサボサで薄汚れていた。
ツヤツヤでぷるぷるだった肌や唇はカサカサに乾いて、血が滲んでしまっている。
目は生気を失って焦点も合わず虚ろだ。
綺麗に整えられていた爪もぼろぼろで、まさかと自分の目を疑ったが剥がされている指もある。
囚人服は膝下までしか無く、靴は履かせてもらっていない。よく見ると所々擦り傷や切り傷や打撲痕などが付いている。
痛々しい姿で壇上のヘンリー達の所まで連れてこられたマリーは、立っているのもやっとと言う状況の様だ。
力無く5人の足元へへたり込んだ姿は、どこからどう見ても、拷問を受けた囚人そのものだった。
扇で顔を隠しつつ、不快感も露わにヘンリーに問いただす。
「第3王子殿下。一体これはどう言う事ですの?」
「ああ、フリージア。君に何も説明しないままこの日を迎えてしまった事は申し訳ないと思っている。」
「今日が一体どう言う日なのか、第3王子殿下は分かっておいでなのですか?」
当然私の声も堅くもなるし、目も鋭くなる。
すると、ヘンリーはへにょっと眉を下げ、壇上から降りて来て、私の前に立った。
「フリージアが怒るのも無理ないよね。ごめんね。」
180センチを軽く超える身長を見上げながら、私は閉じた扇をペシペシしながら怒る。
「わたくし達は婚約破棄をした身、いくら第3王子殿下と言えど、気安く名を呼ばないで下さいませ。」
「え?フ、フリージア??」
全く!そんな泣きそうな顔をしないでちょうだい!
「ましてや、本日は人生で一度きりの卒業パーティーなのですよ?そんな晴れの日にこの様な事をなさるなど、どこまで皆様にご迷惑をお掛けすれば気が済みますの!?」
完全にお母ちゃんモードである。
「ご勝手に、お好きになされば宜しいですが、わたくしはもう関係ございませんので、今後一切巻き込まないで下さいまし。」
ゆっくり、ハッキリと冷たく言い放ち、私は踵を返してさっさと出て行こうとした。
「好きにしろって、関係無いって言わないで!!婚約は終了するって言っただけで、破棄なんて言ってない!!いっぱい迷惑掛けたのも謝るし、酷い事をたくさん言ったりしたりしたのも謝るから、置いて行かないで!!」
後ろからギュウーッと抱き締められた。
肩にはポタポタと温かいものが当たる。
好きにしろと言うセリフが大の苦手なのと、泣き虫なのは相変わらずだ。
「知りません。」
だからとて、簡単に許せる訳もない。
「うぅ〜。ごめんなさい〜。」
「姉様。その辺で許してあげてください。」
「はぁ!?」
どの口が物を言うか!!火事場の馬鹿力か、グスグス泣くおんぶお化けと化したヘンリーごとぐりん!と振り向き壇上のアーチーを睨みつける。
私と目が合ったアーチーは、顔を真っ青にして飛んで来る。
「あのね、姉様、これにはね、深い訳があってね…、」
完全にキレた私は大声を張り上げた。
「言い訳は聞きたくありませんっ!!!!今すぐ皆様に謝りなさいっ!!!!」
「申し訳、ございませんでしたー!!!!!」
綺麗な土下座で謝る男共。
おんぶお化けは私にしがみついたまま、ずーっと「ごめんなさい。」と言い続けている。
それらを白けた目で見る令嬢ズと生徒達。
何だこのカオス。
するとそこへ、国王と王弟である公爵様が現れた。
すかさず皆頭を下げる。
「さすが、フリージア嬢だな。」
王よ、嬉しそうに言わないで下さい。
そら精神年齢は王より上ですから、お母ちゃんの気分ですよ。
王が指示したのか、王と入れ替わりでマリーは引きずられる様にして会場から姿を消した。
「フリージア嬢が怒るのはもっともだ。婚約破棄でも何でも好きに申してみよ。」
「父上!」
「ははは!しかし、言い訳と言われて仕舞えばそれまでだな。フリージア嬢。少しこ奴らの話を聞いてやってはくれないか?」
ヘンリーから縋るような目で見つめられ、王からそう言われれば否とは言えない。
「かしこまりました。」
その返答に、ヘンリーは私をくるりと回して、自分に向かせると、私の両肩に手を置き、真っ直ぐ見つめてきた。
「マリー•ダルトンには、最初僕達は近づきもしなかった。寧ろ避けていたんだ。なのに、向こうから常識も無く近寄って来た。何度も注意したし、警告もしていたんだよ?そしたら今度は僕のフリージアを狙い出したんだ。狂言の虐めで騒いでるだけならほっといたんだけど、『げえむ』や『いべんと』や『すとーりー』とか妄言を言い出して、どこで仕入れて来るのか、僕達の行動を全て把握して待ち伏せするようになった。これは放って置けないと思った矢先に、とうとう、ルーカス兄上に手を出したんだ。」
誰が僕のだ誰が…。
ルーカス殿下とはこの国の第2王子であらせられ、ヘンリーの3歳上のお兄さんだ。
王子4兄弟の中では一番出来が悪い。
我が儘で高慢で何でも人のせいにする性格であるため、婚約者とも不仲だと専らの噂なのである。
そのルーカス殿下に手を出したのか!
あ…まさか、ルーカス殿下って隠しキャラなのかな??
ならマリーの行動に納得がいく。
「僕達の動向は、学園内は仕方ないにしても、機密事項だ。その入手方法は不明。ルーカス兄上とどうやって繋がったのかも不明。挙句婚約者の居るルーカス兄上と不義を働き、あまつさえルーカス兄上を使ってフリージアを殺そうとしたんだ。どうにかするには、苦痛しか無かったけれど、囮捜査しか方法が無かったんだよ。」
私に切々と訴える様は嘘を吐いているとは到底思えない。
「父上に相談して、信頼出来る大人にだけ協力してもらって、僕達が抜け作に見える様に行動した。成績も敢えて下げて、皆んなに馬鹿にされるのは何とも思わなかったけど、フリージアに悲しい顔をさせるのも、嫌悪感を抱かれるのも本当に辛かったんだよ?何度もフリージアには本当の事を話して謝ろうかと思ったけど、命を狙われているのは他でも無いフリージアだったから…。必死に取り繕って、分かっててフリージアが傷付く言葉も使ったんだ…。本当に…嫌われちゃったら…あ、愛想……尽かされちゃったら…どうしよう…って…思ってぇ……!」
綺麗な顔をクシャクシャにして、しくしくぽろぽろしくしくぽろぽろ。
泣けば許されるとでも思っているのか!このバカ王子は!と、自分を律してみたところで、私は結局このおバカには心底甘いのだ。
あんなに腹が立って、あんなに悔しくて、あんなに悲しくて…、それも通り越して呆れ返って、こちらから見放してやる!と思っていたのに…。
それに、私の右側には土下座から復活したアーチーが、話の途中から人の右手を両手で掴んで、もみもみにぎにぎしして「姉様、姉様。ごめんなさぁい。」とこちらも泣いて謝ってくる。
図体ばかりデカい、いつまでもお子ちゃまな2人に囲まれて、ごめんなさいと泣かれてしまっては、許す他無いのである。
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。」
盛大な溜息をついた私に可哀想なぐらいビクッとした2人に、しょうがないわねぇと零しながら。
「分かったからもう泣かないの!」
と言いながら、2人をよしよしした。
⭐︎⭐︎⭐︎
どこにでも有る断罪劇は、結局どこにでも有るか疑問な結末を迎えた。
マリー・ダルトンは父親である男爵に勘当され、ただのマリーとなり、あまりにも大きな罪を重ね過ぎた故に、王命にて公開処刑となった。
私は1番被害を被ったとして、ヘンリーと共に立ち会わなければならず、ただ黙ってヘンリーの手を握り事の成り行きを見守るしか無かった。
断頭台に上がるまで、虚ろな目をしていたマリーだったが、私達を見た瞬間驚愕に見開かれ、首が斬り落とされるその瞬間まで「本来ならそこに居るのは私なのに!ヘンリー様は私のものだ!返せ!返せぇ!!」と叫んでいた。
最後の瞬間はヘンリーが抱き締めてくれたけれど、悲しかった。せっかく同じ様に転生出来たのだから、彼女には『ヒロイン』に囚われず、『自分』の人生を歩んで欲しかった。
マリーと通じていたルーカス殿下と、ルーカス殿下と共にこの騒動に加担した貴族達にも沙汰が言い渡された。
ルーカス殿下は王位継承権剥奪の上、姦通罪と、未遂とは言え第3王子の婚約者殺害教唆、国家反逆罪とが合わさり、毒杯をあおるか生涯幽閉となるかで審議され、生涯幽閉となった。
貴族達は、それぞれ身分剥奪の上平民へ落とされ、軽い者は国内に残されたが、より重い者は身一つで国外追放となった。その中には、秘密裏に既に処刑された者もいたらしい。
すべてが片付いたのは卒業パーティーから半年も経った後だった。
明日。私はヘンリーと結婚する。
手のかかる旦那様と、義弟の面倒をこれから先もまだまだ見ないといけない。
甘えたな旦那様を支えて、甘ったれた義弟にはイイ人を探さないと!
フリージア・モンタナとして生まれた私の人生はまだまだこれからだ。
愛するヘンリーと共にこの国で生きていく。
スコット「なぁ、お前らいつまでフリージア嬢に対して泣き虫な子供のフリ続けるわけ?」
ヘンリー•アーチー「「一生!!」」
ブライアン「フリージア嬢にバレないってのが凄いよな。」
クリス「それだけ純粋なんだよ!」