表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

夜籠

手探りで、


あなたのまぶたを撫でる、


爪の先、


動く眼球を転がして、


だめ、


まだ開かないで、


息を吐く、


湿度を帯びた、


鳥肌、


カーテン、


車が過ぎる、


ふとんのなかの、


静寂。




……


「エーデルワイスの夢をみる、花弁は淡く陰り、深夜、星は雲に隠れ、二時を過ぎた露が山を潤している、高山の、耳鳴り、あなたの鼻が赤い、流れる、手の温度、駆け巡る、関節の、軟骨、湖には月が落ちた」


……




ふとんの皮が剥れている。


足で綿を絡める。


小指の爪で引っ掻いて、


乾いた息を吸う。


今まどろみの


夜に籠る。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ