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神様に恋した女の子

作者: 北風陣

才華は初めて恋をした。

それは児童養護施設に初めてボランティアに行った先。

児童養護施設神様の家でである。

初めは、自分を見ようともしない陣という男に、興味を持つまでに至る。


せっかく女子高生が、ボランティアできてるのに、もうちょっとニコッとしたら、と毒付いていたのだが、子供達だけに見せる、その何とも言えない笑顔を見る度に、意識し、これは恋だと実感するまでに、時間はかからなかった。


男の名前は北風陣。

この養護施設の職員兼リーダーである。

この男は職員の中でも、謎が多い人物とされている。

突然理事長だった伊藤剛健が自分の跡取り候補として、外部から連れてきたのだった。

内部には長年働く職員もいて、この青年を心良く思わない者もいたが、次第に子供にだけ無邪気に見せる笑顔に、悪い人間じゃあ無さそうだと、馴染んでいった。


だが、生まれを聞いても、両親など家族の事を聞いても、はぐらかされてばかりで、素性は謎のままだった。今日までは。


何故ここにいる。連れて帰ろうとしても無駄だ。

俺はこの地球という星が気に入った。

ここから離れるつもりは毛頭ない。


しかし、ゼウス様もあの時は、悪かったと反省しておられますし、もうそろそろ許してやっては。


俺は自分の意思でここにいる。

もう子供でも何でもないんだぞ。

いい加減過保護も辞めて欲しい所だ。


そういいましても、ゼウス様から見たら、貴方は可愛い子供でして、それはそれはもう目の中に入れても痛くないというか、もう目の中に入れても構わないというか。


俺は虹の結晶を探して旅に出た。

あの伝説の結晶を飲んだ生き物は不死を得るという。

俺は、死んでいく恋人を持つのは、もうしんどい。

俺と同じ不死の女を嫁にとり、天界に帰る。

それまで、父上を説得してくれ、頼むぞカラス。


しかし、貴方が、人間として、働く事に耐えられますか。

人間役をやった事は、ありますまい。ゲオン星人になった事はあるでしょうが。

ゼウス様の言う通り辞めておいたほうが、、、。


くどい。俺が決めた事だ。


分かりました。虹の結晶を見つけるまで、何とか、このカラスが、ゼウス様を説得してみましょう。

貴方は昔から、頑固な所がおありだ。

父上にそこが良く似てらっしゃる。

地球で、虹の結晶が見つかるといいですな。


ああ、お前には苦労をかけるなカラス。

だが、今は何も言わず、応援してくれ。


はっ。


何これ。カラスが喋ってる。

てか、ゼウス様って、何かのあだ名かな。

でも、何か、昔絵本で雷の神様の名前がゼウス様だったような。

ってか、天界って言ってたよな。永遠の命??

これってどういう事??

私が恋したのは、神様の子供って事??いや神様の子供も神様か。

神様が陣で、陣が神様。

ひゃー、えらい事になった。

私どうしよう。


神様に恋した事を知った才華。

人間じゃないとバレた事を知らない陣。

神様と人間が結ばれる事はあり得るのか??

虹の結晶とは??

物語は始まったばかりである。

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