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第五話 ミックスサンドよ、おまえもか……

生存確認 生きています。

第五話 ミックスサンドよ、おまえもか……


 さて、当面の活動資金は得た。図書館の本には貴重な犠牲になってもらったが、例え日本に帰れたとしても破壊不能と自動修復がついた本を返却するわけにも行かない。仮に研究機関が100万円で買うと行ってきても、日本では怖くて売れないだろう。ならばこの選択はとても合理的なはずだ。

 どうせ返却できない本。もし帰れたら買って返すとしよう。


 クラスメイトが自爆攻撃で兵士を何人か殺してしまっているから、王城から追ってがかかっている可能性がある。とりあえず他の町行きの乗り合いバスのようなのがあれば一旦移動するかな。



 と言うことで道行く人々に聞いてみると、当然自動車はないのでバスはないが、乗り合い馬車はあるという。

 場所を聞いて交通センターのようなところを探り当てた。


 途中で武器屋と古着屋を見つけたので小金貨3枚を使って剣、上着とズボンにシャツと丈夫そうな靴を手に入れた。

 剣はさや付きで小金貨2枚の特売品、衣料関係は併せて小金貨1枚だ。

 靴下は日本の品質のものはなく、綿の足袋たびのようなものを二足買う。手袋も革製のものを手に入れた。これで服装は現地の旅人と同じ目立たないものになった。

 着替えて制服と日本の通学で使っていたスニーカーはマジックバックと化しているリュックに詰め込む。本当にドンドン入るな、このリュック……。


 特売の剣は解析鑑定の結果「鉄の剣:お買い得」と出たものを選んだ。鑑定結果に「お買い得」とあるのはこれ一本で、ほかの特売品は「鉄の剣:値段相応」が多かった。解析・鑑定がいい仕事をしてくれた。


 ゆっくり歩いていたが、15分も歩けば乗り合い馬車の発着所にたどり着いた。

 と言っても馬車に乗るわけではない。適当な町行きの馬車の後を、上がったレベルを頼りに走ってついて行くつもりだ。下手にチケットを買ったり馬車を使えば追っ手がかかっていた場合に行き先を突き止められる可能性がある。

 ここは情報を収集して手頃な町に潜伏しよう。


 俺は交通センターに併設されているフードコートで適当な席に着くと、周りの会話に耳をそばだてる。リュックから惣菜パンとジュースを取り出して何気なくパンの袋を開けようとする。今日の惣菜パンは山都パンの照り焼きバーガーと糧有パンのミックスサラダサンドイッチだ。すると……


 異世界召喚テリヤキバーガー:持ち主と一緒に異世界から召喚されたテリヤキバーガー。食べると体力が全回復する。怪我も一瞬で治る。

 異世界召喚テリヤキバーガーの袋:持ち主と一緒に異世界から召喚されたテリヤキバーガーの袋。中身を異世界召還時の状態に再生する。再生するのに3時間ほどかかる。持ち主とともにレベルアップし、再生時間は短縮する。現在のレベル999。


 思わず吹き出しそうになった。こいつもか……


 ちなみにミックスサンドは状態異常完全回復(病気も治る)、チョコレートは魔力完全回復、ミックスジュースは一時的なステータスアップだった。包装やペットボトルには漏れなく中身の再生能力がついている。

 これで、こいつらを落とさない限り飢え死にの心配は無くなった。


 後でこっちの普通の食材も買ってリュックに入れておこう。いくら体によくても毎日じゃ飽きる。







よんでくれてありがとうございます。

最近ちょっと不調気味。もっとキレるギャグが書きたい!

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