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デートへの期待と少々のそわそわ
まさか彩音とデートできる日が来るとは!
俺の方から誘いたかったという気持ちもないではないが、結果よければ全て良しだ。
楽しみすぎて、踊り出してしまいそうだ。
「いくらデート出来るからって浮き足立ちすぎだよ。そんなんで授業まともに受けられるの?」
和馬がとても冷たい目で見てくる。
「そりゃあ、浮き足立ちもするだろ。だってデートできるんだぞ?」
再会してから一目惚れ(一目惚れというのかわからないが)してからの悲願が達成できるのだ。
テンションが上がらない訳がない。
まぁ、こいつは昔からモテていたからそんな興奮することもないんだろうが俺にとっては、はじめてのデートなのだ。
あぁ、楽しみだ!
「授業が始まるんだから、そろそろ席座れよ。」
「そうだな席に戻るよ、じゃあな和馬!」
「君そんなハイテンションなやつじゃないだろ…」
席に戻ってからも、放課後のことでフワフワしていた俺は、初日から先生に目をつけられることとなった。