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プロローグ

よろしくお願いします。

第一話からまともな小説になります。


 ある日、俺は死んだ。

 そして、女神に会った。

 異世界へ送る代わりに願いを三つ叶えてくれると言うので、


「俺をイケメンにしてくれ」


「えっ」


「老若男女関係なく、見た者全てを魅了する、絶世の美貌を持つ男にしてくれ」


「えっ」


「どうした?」


「真っ先にそれなのか……」


「そうだよ。できないの?」


「できるけど」


「よっしゃ」


 長年の夢が叶う。やったぜ。


「じゃあ次、欲しい物を都合よく入手できる力をくれ」


「マジかお前」


「何が?」


「薄々気づいてたけど、ガチクズじゃないか」


「まず、俺を選んだのはお前じゃん。何言ってんのさ」


「抽選で選ぶんじゃなかったな」


「知るか。できないの?」


「できるけど」


「じゃあそれで」


「さすがに、ちょっと弱くするよ」


「どんな?」


「召喚魔法を覚えさせてあげよう」


「ほーん。まあ、それで許してやるよ」


「私、神様なんだけど。……三つ目は?」


「じゃあその能力を持たせて、俺を元の世界に転生させてくれ」


「えっ」


「えっ」


「何だお前」


「絶世のイケメンだけど?」


「調子に乗るなよ」


「ダメなの?」


「ダメだよ。いいわけないだろう」


「じゃあ、主人公補正で」


「何て?」


「俺は世界の主人公だぜ!」


「もういいやそれで」


「ついでに、転生後のチュートリアルも頼む。テレパシーとかで」


「いやだよ。願い事増やすな」


「うわ、ないわー。アフターケアがなってないクソ女神ですわ。適当に転生させられて、その世界の常識もわからない転生者(オレ)が可哀想だとは思わないのか?」


「いや全然?」


「マジかよ」


「だってお前ウザいし」


「……なら、そんな非情な神を崇めていると知った異世界人は悲しむんじゃないか?」


「それは……わかったよ。やればいいんでしょ」


「ありがてぇ! やっぱ神様最高だな!」


「手のひら大丈夫? 回りすぎてねじ切れてない?」


「よっしゃ! 行ってくる!」


「早くどっか行け」


「じゃあな!」


「バイバイ」


 こうして、俺は異世界に降り立った。


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