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3話 世界の情報

 7月に入るまで更新できない予定でしたがテスト終わるまでの書き溜め(まぁ、ほとんど前に書いたものをそのままつなげただけですが)が予想より早くできたので3日に1話のペースで予約掲載しておきました。

 だんだんと意識がはっきりしてくる。ここはどこだろうか。そう思い周りを見回していると、上から一人の女性が覗き込んできた。


「あら?起きたのねアシュレイ」


 女性は自分にそう声をかけてきた。アシュレイというのは自分の名前だろうか。ステータスを確認してみよう。そう思いステータスを呼び出す。


名前:アシュレイ・ルージュ

種族:吸血鬼

性別:女

年齢:0

Lv1

HP:5000/5000

MP:10000/10000

STR:400

DEX:300

VIT:500

INT:800

AGI:700

MND:200


 スキル

・吸血

・霧化

・高速再生Lv10

・飛行

・吸血吸収Lv1

・オールウェポンLv10

・隠蔽Lv10

・隠密Lv10

・大鎌術Lv10

・無詠唱

・テイムLv10

・上級鑑定


 属性

・闇魔法Lv10

・光魔法Lv10

・召喚魔法Lv10

・時空魔法Lv10


 称号

・転生者


 どうやら()の名前はアシュレイ・ルージュというらしい。一人称は自分の性別を確認した時に自然と変わった。どうなっているのか気にはなるが、調べようがないので置いておく。


「アシュレイはおとなしいわね。ネロはすぐに泣きだしちゃうのに」


 ネロというのは誰のことだろうか。それにこの女性は誰なのだろう。そう思い、上級鑑定を使う。


名前:ゾーラ・ルージュ

種族:吸血鬼

性別:女

年齢:20

Lv58

HP:2000/2000

MP:8000/8000

STR:100

DEX:120

VIT:150

INT:200

AGI:180

MND:210


 スキル

・吸血

・霧化

・高速回復Lv5

・飛行

・細剣術Lv6

・隠蔽Lv4

・隠密Lv7


 属性

・闇魔法Lv7

・火魔法Lv5

・氷魔法Lv6


 強い。神様に平均的なステータスを見せてもらっていた私はそう思った。それに名前がゾーラ・ルージュとなっているのでおそらくこの女性は私の母親ということになるのだろう。


「ん?アシュレイが起きたのか?」


 そういいながら一人の男性が私を覗き込んできた。おそらく、この男性が私の父親なのだろう。そう思いながら、上級鑑定を使ってステータスを覗く。


名前:ブラン・ルージュ

種族:吸血鬼

性別:男

年齢:22

Lv:60

HP:3000/3000

MP:2000/2000

STR:300

DEX:70

VIT:280

INT:90

AGI:250

MND:240


 スキル

・吸血

・霧化

・高速回復Lv6

・飛行

・剣術Lv6

・大剣術Lv5

・隠蔽Lv3

・隠密Lv4


 属性

・闇魔法Lv2


 名前がブラン・ルージュとなっているので、やはりこの男性が私の父親で間違いないだろう。それに強い。


「アシュレイはやっぱりおとなしいな。双子のはずなのにネロと大違いだ」

「そうですね。でも、あんまりおとなしすぎると心配になってしまいますね」


 父親と母親が話している。しかし、私の意識はもう限界だった。ゆっくりと意識が沈んでいき、やがて私は眠りについた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 私が生まれてから5年がたった。5年の間でこの世界については大体のことが分かった。

 まず種族。人族と呼ばれる人間。亜人族と呼ばれるエルフ、ハイエルフ、ドワーフ、獣人、竜人、魚人、鳥人、巨人、鬼人の九つの種族。そして魔族と呼ばれる魔人、吸血鬼、人狼、ダークエルフ、ハーピー、サハギン、ラミア、インセクトノイド、リザードマン、アルラウネの十の種族。これと魔物と呼ばれる存在が現在存在する種族。そして魔族は人族、亜人族と敵対していて、人族と亜人族は協力関係にある。

 次に地理。人族と亜人族の住むフレイ大陸。魔族の住むラート大陸。そしてその中間に位置するフィーネ島。フレイ大陸、ラート大陸にはそれぞれの種族の国が一つずつ存在し、フレイ大陸、ラート大陸、フィーネ島のあるこの世界をフォルトと言う。海の先には強力な魔物が存在しており、いくことができないため他の大陸や島の存在は不明のままだ。フィーネ島にも海ほどではないが強力な魔物が存在しており、住むことができないため終焉の島、終わりの島等と呼ばれている。

 他には貨幣。フォルトには銅貨、大銅貨、銀貨、大銀貨、金貨、大金貨、白金貨、黒金貨が存在し、それぞれ10枚で一つ上の貨幣と同じ価値になる。

 そして勇者と魔王。勇者と魔王はそれぞれ1種族に1人いて、それらをまとめて十勇者、十魔王と呼ばれている。そしてその十勇者、十魔王を束ねる者は聖勇者、大魔王と呼ばれている。

 最後に私の家について。私の家は、吸血鬼の国『クローフィ帝国』の貴族。ルージュ男爵家というらしい。

 たったこれだけのことを調べるのに5年もかかった理由。それはまず文字を覚えるところから始まったせいだ。文字を完璧に読み書きできるようになるのに3年もかかった。まぁ、読み書きの練習を始めたのが2歳からだったから、実際には1年だが。そしてこのことが書いてある本を集めるのに時間がかかったのと、スキルや魔法についても調べていたから。今私の部屋はベッドと勉強用の机以外には本棚しかない。一面本だらけ。そして必要な時以外外に出ないし、会話をめったにしないことから使用人や両親と距離が出来てしまっている。


「アシュレイ~!今日は何を読もうか」


 そんな中唯一私と距離を置かないで接してくれるのが双子の姉のネロ・ルージュだ。彼女はよく私の部屋に来て私と一緒に本を読んでくれる。使用人や両親と距離が出来てしまった今では彼女といる時間を私はとても楽しみにしている。


「今日は……これ」

「あれ?それこの前も読まなかった?」

「うん……だけど……また……読む」

「そうなの?じゃあ読もうか!」


 これはこの世界の始まりが書かれている絵本。調べるべきことが無くなった最近のお気に入り。ネロは飽きてきているようだけど、私が読みたいから読む。何回でも読む。


 昔、この世界には二人の神様と一つの島しかなかった。神様は人を作り、魔物を作った。そして人は増え、様々な種族が生まれた。中には魔物と人の間に生まれた種族もあった。ある時、二人の神様が大喧嘩をした。その喧嘩には人々にも影響を与え、いつしか人々は二つに分かれて争うようになった。戦闘能力の低い種族はどんどん滅びていき、二人の神様が気が付くころには20の種族しか残っていなかった。二人の神様は、二つの大陸を作りそこに人々を住まわせた。しかし、神様は大陸を作ったことで力尽きてしまい、それぞれ新しい大陸で眠りについた。


 この本の内容はだいたいこんな感じだ。本当のことなのかどうかは分からない。神話というのはそういうものだ。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「ネロ様、アシュレイ様、夕食のお時間です」


 使用人がそう声をかけてきた。

 あれからネロと一緒に遊んだりして時間など全く気にしていなかった。


「あれ?もうそんな時間?じゃあアシュレイ、一緒にいこうか」

「うん」


 私の家では家族で集まって全員で食べることになっている。私は一人で食べた方がいいと思っているが、父が子供のころからそう決まっているらしいので、私がそういったところで変わることはないだろう。そんなことより今日の夕食は何だろうか。そんなことを考えながら私はネロと一緒に食堂に向かった。

 ちなみに主人公は白髪の赤眼。姉のネロは黒髪の赤眼です。

 母親のゾーラは金髪の赤眼。父親のブランは茶髪の赤眼。一体どんな遺伝子なんでしょうね(すっとぼけ)

 あ、赤眼は吸血鬼の特徴の一つだったりします。

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