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紫が居なくなって数時間後、襖が勢いよく開いた。
「レイム!大丈夫!?」
飛び込んできたのは、紅い悪魔の2つ名を持つレミリアだった。
その後ろからは咲夜が小さなバスケットに紅魔館の庭で採れたであろう果物を持ってきていた。
「レミリア…何で…?」
私はレミリアに聞いた。
「だって…!レイム…!そんな傷までして…!」
レミリアは嗚咽を漏らしながら言った。
「あの時の話、私たちは協力するわ」
「え…?あの時の話って…黒霊夢…の?」
私は咲夜に尋ねた。
「ええ、そうよ、紫からも話を聞いたの。そしたら貴女が昨夜、黒霊夢と戦って負傷したって聞いたから…」
「まずはその傷を治すことが先ね…咲夜」
「お任せください、お嬢様」
咲夜はどこから取り出したのか、何も書いていないカードを出した。
「スペルカード発動。時符『時間巻戻』!」
時符『時間巻戻』とはその名の通り、特定の空間の時間を巻き戻すことができる。時を操れる能力を持つ咲夜だけが使えるスペルカードだ。
◆少女巻き戻し中…Now Loading...◆