世界ノ最期
掲載日:2026/06/09
【注意書き】
・本作はフィクションであり、実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。
・本作の無断転載・複製・二次配布等を固く禁じます。
世界が終わるまで、あと10分。
街は静かだった。
逃げる人も、泣く人も、もういない。
__と〈君〉は、誰もいない駅のホームに座っていた。
「結局、一度も告白してくれなかったね」
〈君〉が笑う。
__は少し考えてから言った。
「世界が終わらなかったら、言うつもりだった」
「なにそれ」
〈君〉は肩を揺らして笑った。
空が白く染まり始める。
残り1分。
__は〈君〉の手を握った。
「好きだったよ」
〈君〉は少しだけ目を潤ませて、
「知ってた」
と言った。
そして世界が消える最後の瞬間、
__が見た最後の景色は、終わりではなく
〈君〉の笑顔だった。
本日も見ていただきありがとうございました!
次の更新は2026年6月10日(水)を予定しております。




