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失恋こそ至高の恋、学校一の美少女は失恋したい!振られるために【ぼっち】の俺の恋人作りに協力している――失恋青春計画  作者: アリティエ
3章・水着回

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恒常的に起きるスケベはラッキースケベと呼べるのだろうか4


 詩にゃんの足を洗うのに今更なんて抵抗感はなかった。

 女の子の足を洗う行為に特別な意味など感じない。


 撫でるたびに詩にゃんが反応する。

 声を漏らし、肌を震わせた。


 柔らかい、すべすべしてる、もちもちしてる、挟まれたい、踏まれたい。


 おっと、洗うことに対して何も思わなくても、魅力的な足に感情が爆発する。


 足の指を一本ずつ洗っていく。

 小さくて細くて柔らかい。

 あれ、足も悪くない。


 いや、詩にゃんの足だから心に来るものがあり、俺は足フェチではない。


 へそフェチは認める。

 へそは可能性の塊だ。

 誰しも生まれてくる時、おへそに命を預けてんじゃん。へそを愛せない奴に人を愛す資格はない。


「奏、いつまで詩子の足を洗ってるのよ。もう、詩子の髪の毛は泡まみれよ。あんまり待たせるようなら、幸せを揉みしめるわよ」


 まりんからのセクハラ宣言。

 

「どこを揉むつもりですか!?」


 さっと胸を隠す詩にゃん。


「横腹よ。さっき触ったとき、もちもちしてて最高だったわ」

「マジか……」

「マジよ。詩子のお腹を枕にして、横腹を触りながら寝たいくらいね」


 詩にゃんは全身に無駄がない。

 可愛さしか詰まっていないのか、もしくは可愛さの化身なのか……


「生まれてきてくれてありがとう」

「そうね、この世に詩子が誕生したのは私たちを救うためだったのね」


 まるで孫を可愛がる祖父母のようなノリで、詩にゃんに感謝した。


「私は、赤ちゃんじゃないですよ……」


 詩にゃんはちょっと照れたように言う。

 俺は感謝を込めながら詩にゃんの足の指を洗うことにした。


★☆


 泡立て水着詩にゃんスチルを脳内メモリに記憶した。

 保存期間に限界があるけど、極力忘れないようにしよう。

 寝る前とかに思い出せばいいかな。


 二人の女の子を洗い終え、俺の番になる。


 ポジション説明をしよう。

 前衛は詩にゃん、後衛はまりん。


 詩にゃんの水着姿は脳内メモリに保存済みだ。

 ポロリがあったとしても、股間の紳士しか反応しないから大丈夫。

 ……それは大丈夫なのか?


 まぁ、詩にゃんは可愛いけど水着を脱ぐような蛮行はしない。

 警戒するなら後ろを陣取る変態だけだ。


「じゃあ、洗いますよ」


 詩にゃんが俺の左腕を両手で包み込み優しく撫でる。

 

「メェー君の腕って少し硬いですね」

「まぁ、女の子と比べればそうだろうね」


 ふむ、水着の推しの子に腕を素手で洗ってもらえる。

 視覚的にも、触覚的にも、不快に思える点がないのは詩にゃんだからだ。

 もし目の前にいるのが天ネェなら、お互いに服を着ていなかった。理性と本能が激しい戦争を繰り広げていたことだろう。姉に欲情は人としての終わりを迎えてしまうからな。


「あ、メェー君の脇毛ジョリジョリしてる」


 脇の洗浄、子供みたいにはしゃぐ詩にゃん。

 なんだろう、罪悪感が込み上がる。

 前もって知らせてくれたら、完璧なスキンケアで臨めた。


「ねぇ、知ってる下の毛って脇毛よりも硬くて縮れてるみたいよ」

「突然の豆知識どうした。今更そんなので動揺するかよ」

「それってつまり、脇毛って劣化版ってことにならない?」


 詩にゃんが恥ずかしそうに口を閉じちゃった。

 俺の脇を洗っていた詩にゃんの手がピタッと止まり、顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。

 まりん、お前はなんてことを……推しの純潔な知性に、変な知識を上書きするなよ。


「わざとだろ。そもそも役割が違うんだから質感も変わるわ」

「それくらいわかってるわよ。でも、触り心地の問題よ」


 まりんにとって、触り心地が脇毛に劣るらしい。


「きっと、硬い毛のほうが触り心地は優れてるわ」

「希望的観測だよね。自分ので確かめな」

「だって、脇毛は剃っちゃったし、今、下の毛に深い興味を持ったのよ。ああ、確かめられないかしら」

「親に頼め」

「恥ずかしいわよ」

「血縁者以外に頼む方が恥ずいだろ」


 どうしよう、この短い時間でまりんの品性が仕事をしてない。

 人は身に纏っている衣類で、精神を補完する。

 着ている服に誇りと信念を乗せ、自分の役割を示すため。

 水着姿になる過程で品性まで脱いでしまったのだろうか。


「で、提案なんだけど、奏の毛を触らせてくれないかしら?」

「それで、『いいよ』なんて言うと思うか」

「脇毛を見せてくれたならいいじゃない」

「よくねぇよ」


 何か仕掛けてくると思ったが、こんなにも直接的に言ってくるとは思わなかった。


「詩子はどう思う。見たいよね」

「わ、私はリンちゃんみたいにエッチな子じゃないもん……」


 詩にゃんはエッチな子じゃない。

 ちょっと可愛いところを見せたいと思う女の子だ。だから、水着姿も手ブラ姿も見せようと勇気を出そうとした。


 友達の下の毛を見たがる変態なわけがない。


「そう、エッチなのは私だけなのね……」

 

 悲しむような儚げな声だった。

 気持ちが通じてると信じていたのだろうか。

 流石に下の毛を見たいなんて意気投合するのはお馬鹿な男子同士にしか無理だと思う。女子同士は知らない。


「奏は見せたくないのね」

「俺が悪いみたいに言わないでくれる?」

「いいじゃない、毛だけよ。保護対象は見せなくていいから、ちらっとだけ見せて触りたい」


 俺の隠された毛をそこまで見たいと言う気持ちが理解できない。

 

「メェー君の……」


 チラチラと、股間の紳士を見るのは止めようね。

 その紳士シャイだから。


「詩にゃん」

「何でもないです。気にしないでください」


 毛はダメで、紳士は大丈夫なのか。指と同じ類だと思われてる? 紳士と言っても、レディに対して紳士でいられるか保証できないよ。


 ダメだ、女子の気持ちが全くわからない。



 

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