青春失恋計画の会議は放課後のカフェで4
「さて、奏君を好きになる戦略的行動戦術はそろそろ控えて、本題を詰めましょうか」
危ない危ない。そのひと言なかったら完全に騙されてたぞ。
椿は俺の顔をみて、してやりました、と笑みを浮かべていた。
椿は開いていたノートに何かを書き込み始める。
「奏君を翻弄しました、とか記録してるんじゃないだろうな」
「それもあるけど『詩にゃん攻略&私の失恋計画書』に計画内容をまとめてるのよ」
「余計なひと言は要らなくない?」
「これは私と奏君の初めて共同作業の記録よ。忘れたら勿体ないでしょ!」
「じゃあ、君の痛いセリフも記しておきなよ。土と水だけじゃない恋の種は実らない、返しの言葉を」
椿は目をぱちぱちとさせる。
「そんなこと言ったかしら?」
「忘れたなら俺が覚えてる範囲で書いてあげるよ」
椿はすねるようにほほ膨らませる。
「奏君の、いじわる……でもこれは私のノートなのよ。手、動権は私にある」
「そらそうだ、俺も忘れないうちに記録しとくわ」
「わかった! 余計なこと書かないから、信じられないなら横に来て、一緒に書きましょう」
ぽんぽんと、椿は空いた隣の席を叩く。
一瞬、美少女である椿の隣座る想像してしまい、俺それ以上考えないよう自分を律した。
「そうだな」
俺はそう淡々と答え、隣の席へ座った。




