表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

35/42

初見殺しの契約3


 俺とバスケ部、女子Aと女子B、詩にゃんとまりんが、向かい合うように机を固めた。

 このスタイルは中学以来だな。給食がある学校でのメインスタイルだ。


「お、なんか。給食の時みたいだな」


 バスケ部も同じ感想を持っていた。


「小鳥遊、はしゃぎすぎ〜」


 女子Bが小鳥遊(バスケ部)を茶化す。


「は、これくらい普通だろ、な、八木」

「定義による」

「八木君はクールキャラなんだね、はは」


 俺を誘った女子Aが笑う。


「皆と一緒で私、嬉しいです」


「俺も今、そう言おうと思ったところだ」

「いや、定義によるって言ってたろ、嘘つくなよ八木」


「嘘? 詩にゃんは可愛い、可愛いは正義。詩にゃんは正義だろ」

「おおぅ……」


 引くなよ。変なこと言ってないだろう。


「前から思ってたんだけど、その詩にゃんって、もしかして赤月さんと付き合ってるとか、そんな感じじゃん?」


 女子Bが聞いてきた。


「俺と詩にゃんは友達だ、そう呼ぶことは不思議じゃない。逆に君らが今だ赤月さんと呼ぶ理由が気になるね」

「え、あー、クセかな?」


 女子Aが答えた。


「赤月さん、つい最近まで、親近感あったんだけど、何処か一歩引いてるって感じだったし、頑なにアタシらの名前を呼ばなかったからね。距離感ってヤツだよ」


 そうか、普通は距離感測るのか。姉のせいで忘れてた。


「私は、皆と仲良くしたいです。セラちゃん、ランカちゃん。だから、私も名前でお願いしてもいいかな、です」


「推せる」

「分かる」

「分かる!」


 女子三人が、詩にゃんの可愛さに胸打たれていた。


「おい八木、俺、赤月のこと、好きになっちまったかも」

「お前チョロ好きだろ。よく考えろ、詩にゃんが、カエルになっても同じことを言えるか」

「何言ってんだお前……」


 全く詩にゃんの可愛さが見てくれだけと思ってんのか。まだまだだね。


「愛は相手の心を受け入れるところから始まるんだぞ?」

 俺のクールドライブを決めてみる。


「メェー君!」

「八木、よく平気でそんな恥ずいこと言えるじゃん、私、彼氏にも言われたことないわ」 

「分かるわ!愛とは文字通り、心を受け入れることで、初めて愛と呼べるものね、うんうん」

「情熱的なんだね。八木君って」


 女子達の反応がこちらになります。

 そして、男子の反応はこちら。


「常磐先輩に啖呵を切るだけあって、メンタル鋼かよ」


 なんか憧れの目で見られてるんだけだ。


「八木、いや、心の友」


 どこのガキ大将だよ。それは、すべてを許してね、の代名詞じゃないから、無茶振りだけは止めてくれよ。

 

「常磐先輩に、喝入れてくれんだろ、頑張れよ!」

「鉢上先輩から聞いたのか?」

「朝練の時にちらっと、な」 


 そう言えば、先輩から連絡来てたか確認してないな。

 スマホ取り出し、確認と。


「どうした?」

  

 鉢上先輩からメールが届いていた。  


「そいえば、八木君は明日のクラスの集まり来るの〜?」


 女子Aが尋ねる。


「明日は、午後から用事があるから遠慮する」

「え!ふぅなんれふか!」

「詩ち、行儀悪いから口の中身を飲み込んでから喋るじゃんよ」

「ハムスターみたいで、可愛いからいいのよ、セラさん」

「いや、アタシ、ランカなんだけど……」


 女子Bの名前はランカだった。


「詩子写真いいかしら?」

「……ゴクッ、リンちゃんのスケベ」

「詩にゃん、ワン、モアスケベ」

「メェー君まで!」


 赤面する推しとの日常を楽しんでいこう。

 明日は本物のスケベとの対決だ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ