表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
失恋青春計画――失恋こそ至高の恋、学校一の美少女は失恋したい!本気で恋するから、私を振ってねと言われたんだが?  作者: アリティエ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/47

自分勝手なルール5


 授業と授業の小休憩の間も、皆の視線釘付け。

 何なら授業中も視線を感じた。


 そして、昼休み。


 「メェー君、一緒にお昼にしよう、リンちゃんも来るみたいだよ」

 

 詩にゃんからお昼を誘われた。

 『ぼっち撲滅運動』はもう止めたのか、尻尾を振りながら俺の所へ来た。これじゃ、詩わんだ。犬の尻尾も、猫の尻尾もどっちも可愛いよね。


「今日は信者……他の人と一緒じゃなくていいの?」


「もっと二人と親睦を深めたいから、大丈夫だよ!」


「そっか」


 詩にゃんは、『俺が絶対に裏切らない友達になる』契約を結んだ女の子だ。

 まりんが彼女の心の壁をぶち壊し、俺の友達にするために契約を持ちかけた。

 俺が信頼されてるように見えてるのは、契約があるからだ。

 俺は約束を破らない。


「詩にゃん、今、楽しい?」

「前よりか、ドキドキしてますよ」

「それはそれは、まりんも頑張った甲斐があったね」

「……メェー君もリンちゃんも、大丈夫なんですよね?」

「大丈夫って?」

「昨日、あのスケベな先輩と喧嘩したって、それに朝も……」


 詩にゃんは自然に笑えていた。

 誰からも嫌われない笑顔じゃない。

 好かれるための笑顔だ。


 あのスケベがいる限り、俺達は迷惑する。

 まりんと詩にゃんが暗い顔になる。

 

「俺は口喧嘩で負ける気がしないからね。勝って助けるし、助けて勝つよ」


 自分の言葉で励ますこともできないなんて、我ながら情けなさすぎる。

 

「それ聞いたことありますよ。人を助けるアニメで言ってますよね」

「え、アニメとか見るの?」

「はい、お父さんが見てるのを一緒に見てるんです。僕は頑張ってる感じの、デクの坊って」


 これは特に興味はないけど、何となく見てるって感じだな。


 あのヒーローみたいに捨て身の覚悟なんて持ち合わせてない。ミスチョイスだったか。俺は勝てる勝負しかしない男だ。ヒーローとはほど遠い。


「なになに、アニメの話?」


 なんでこの女、いつも俺の後ろから話しかけるの?


「あ、リンちゃん、いらっしゃい。今ね、メェー君とアニメの話をしてたんです」


「アニメ? 奏が時々変なことを口走ってるやつでしょ。シーザーだったかしら?あれって今思えば、シェイクスピアの戯曲『ジュリアス・シーザー』の有名なセリフを私に見立てたのかしら?私は奏を裏切らないのに酷いわね」

「ブルータスお前もか!ってやつですよね」


 ――ブルータスお前もか! 

 俺が知ってるシーザーは友人のために命を落としたからね。


「あれってアニメにされてるのかしら?」

「知らねぇよ」

「奏でも知らないことあるのね」


 俺は司書じゃなくて、ただのアニメ好きの一般人です。


 シェイクスピアなんて『ロミオとジュリエット』しか知らない。

 すれ違いによる悲恋だっけ?

 

 お互い思い合ってお互い身を滅ぼすとかそんな感じだった気がするが、フィクションはフィクションだから娯楽になり得るんだよね。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ