表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

17/42

椿真鈴は失恋がしたい1


 本気で失恋したい。

 本気の恋もしたい。


 矛盾した二つの感情が、私を魅了した。


 自分の美少女と言う鎧を、世界で一番価値のあるものだと知っている。

 必要とされているのは、美少女と言う外面であり、その中身は関係ない。

 豪華な宝箱があったとして、外箱の装飾ばかりに目がいって誰も中身を見ようともしない。もしかしら、爆弾が入っているかもしれないのに。


 だから、私には外箱が見ない人が必要だった。興味があるのは中身だけ。

 そんな達観した人が必要だ。


 その中身を見て、それが宝石だとして、受け入れてくれる人がいたとしよう。


 ――私はそんな人を信じることができない。


 箱が豪華だから中身も豪華だと思って開けたんだと、きっと思う。 


 誰にも私を見つけてもらえない孤独が、私を『ひとりぼっち』にするんだろう。

 呪われた装備のような、それでいて、世界で一番愛している外箱のせいで、私は人を信用できない。


 もし、中身を見て、箱ごと捨ててくれる人がいたら、それはちゃんと私を見てくれた人だ。


 それだけが私の価値の証明だと信じている。

 私にとって見つけてもらうことは、捨ててもらうことだ。

 ――だから、私は捨てられたい。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ