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落ちこぼれ、底の底へ落ちる

「ルガルド、また補習だってよ。レベル3で今年終わりだなんて、さすが伝説の落ちこぼれ!」


クラスメイトの嘲笑が飛び交う中、俺は黙って荷物をまとめた。


……はいはい、今日も平常運転ですね。


魔法学園に通って三年。

周囲はもうレベル500だの700だのと騒いでいるというのに、俺だけがレベル3。

努力が無駄になる天才と言われるほど、何をしても成長しなかった。


(もう慣れたけどな……)


と、思っていた矢先だった。


「おいルガルド、遺跡の調査で人手が足りないんだ。お前、どうせ暇だろ?」


教師に頼まれ、俺は断れず、学園裏の封印遺跡へ。

そこには巨大な穴が口を開けていた。


「滑るなよ。危険だからな!」


教師がそう言った直後――


ズルッ。


「あ、ちょっ……」


ドオオオオン!!!


……落ちた。


底なしの闇へ、延々と。


「うわあああああああああぁぁぁああ!!」


どれほど落ちたかわからない。

やがて、ふわり、と何かに受け止められた感触がした。


そして目を開けると――

そこには古びた黒い書物が浮かんでいた。


《無限深度のアビス・コード


「……なんだ、これ」


ページが勝手にめくれ、文字が浮かび上がった。


『弱き者よ、力を求めるか?』


「力……? そりゃほしいけど」


『では与えよう。世界の限界を超える資格を。

この世界の最高レベル9999? 笑止。

真に強き者は、レベル9999999である』


「一桁多くない!?」


『選ぶがいい。

凡人として終わるか――

魔王として生まれ変わるか』


一瞬だった。


(……魔王か)


どうせ誰にも認められない。

努力しても報われなかった。

だったら、いっそ。


「魔王になる。全部俺が支配してやるよ」


黒書は満足げに光り輝いた。


『契約成立。汝に“無限成長”の加護を与える』


その瞬間。


――バチィィィィィン!!


俺の身体を稲妻が走り、視界が真っ白になった。


《レベルが上昇しました》

《レベルが上昇しました》

《レベルが上昇しました》

《レベルが上昇しました》

《レベルが――》


終わらない。

永遠にレベルアップするような音が頭に鳴り響き続ける。


「お、おい……これ、本当に止まらないのか?」


《レベル9999999到達》


視界に表示された数字は、世界の理を嘲笑うように輝いていた。


「……これ、俺、明日からどう生きればいいんだ?」


『心配するな。

――魔王は、世界に従わせれば良い』


闇の中で、俺はゆっくり笑った。


「……いいね。

このクソみたいな学園と、この世界全部――支配してやるよ」


こうして、落ちこぼれだった俺は

レベルの天井を突破し、

世界史上最悪の魔王へと生まれ変わったのだった。

読んでくれて有り難いゾ!

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