見えない壁が壊されていく
なんだろうって思ってた
なんなんだろうって感じてた
真面目に見えて不真面目で
ふざけているようで真剣で
私にとって知らない人種
私と決して相容れない人種
そう思ってた
そう感じてた
その一言に苛立ちを覚えて
その行動に歯がゆさを感じて
関わらずに生きていたなら
何かが違っていたのだろうか
関わらざるを得なかったから
何かが変わってしまったのだろうか
捻くれてるのにまっすぐで
そつないはずが不器用で
我慢ならずに手を出している
知らない私がそこにいた
どうしてだって思ってた
どうしてなんだって感じてた
そうあったから決められている
問題ないからそのままでいる
私にとって変わらない事
私が決して変えられない事
そう思ってた
そう感じてた
その事柄に苛立ちを覚えて
けれど無力に歯がゆさを感じて
関わらずに生きていたなら
何も変わらず生きてただろうか
関わらざるを得なくても
何かを変えられただろうか
思うだけで動けない
諦めてるのに諦めきれない
不変はないと手を出している
知らない人種がそこにいた
だからだろうって思ってる
だからなんだろうって感じてる
真面目に見えて不真面目で
ふざけているようで真剣で
捻くれてるのにまっすぐで
そつないはずが不器用で
放っておくと
一人で全部抱え込んで
一人で重さに潰されて
眩く輝く広いその背中が
くすんだ闇に飲み込まれそうで
気付けばその手を取らされてる
まるで詐欺師に騙されたように
誰かのために決めた想いも
誰かのために踏み出した一歩も
全てはあなたが決めたこと
誰かがあなたに頼んだわけでも
あなたが誰かに頼んだわけでも
ないはずの事柄なのに
気付けばあなたの手を取っていて
気付けば周りが皆手を繋いでいて
関わらずに生きていたなら
何かが違っていたのだろうか
関わらざるを得なかったから
何かが変わってしまったのだろうか
たった一つ確かなことは
私があなたにどうしようもなく惹かれている
ということだけで
この人には自分がいないとダメなんだって
思わされた時点で負けてるんだって
分かってるようで
分かってなかった