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夢のルポルタージュ  作者: 幾多
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植物感染

僕は病室にいた。ベットには女性が一人寝そべっている。

彼女が誰かも今となっては思い出すこともできない。

ただ、僕が覚えていることは、彼女は病気だということだけだ。


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彼女の手術が始まる。脳の手術らしい。彼女の頭蓋に穴が開いたその時、

彼女の桃色の肉の中からツタが伸びる。ツタは医師を薙ぎ払い、手術器具をまき散らす。

手術室の中で人の気配が消える。


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大きな交差点のモニターでニュースが流れた。

『本日未明、○○区××病院で2人の死体と謎の植物が発見されました。

 植物は2人の体から生えてきており、この植物は人間に寄生すると見られています。

 調査に向かった警察にも死亡者が出ているとのことです。』

誰もがその報道に注目する中、僕の意識は途絶えた。



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