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【三分で読める】ほのぼの・癒されシリーズ

あたためる

作者: 架け橋 なな

 きみが、あたためてくれた。


 かなしみをこらえきれずに、すわりこんだわたしを。


 なにもいわずに、ただやさしく。


 やさしく、だきしめてくれた。


 そのしゅんかん、わたしは、きみにまもられているかんじがしたんだ。


 そしたら、つらくてつらくてたまらないきもちが、なみだにかわって。


 するすると、ふたつのひとみから、ながれおちた。



 きみはおおきなてで、ふるえるわたしのせなかを、なんどもさすって。


 ながいあいだ、おちつくまでまっていてくれた。


 それからわたしのはなしに、じっとみみをかたむけてくれた。



 おおきくて、やさしくて、あたたかいきみ。


 そばにいると、こころがほぐれて、あんしんする。



 きみがいるから、わたしは、がんばれる。


 かなしくてもつらくても、たちあがれる。



 こうして、いつもたすけてもらってばかりだけど。


 きみがわたしをまもるように、わたしもきみをまもりたい。


 だから、もしもくるしいことがあったなら、えんりょなくたよってね。



 よわくてなきむしな、わたしだけど。


 いとしいきみを、こんどはわたしがせいいっぱい、あたためるよ。

お読みくださりありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] じーん。あったかいですねー。コーンスープ飲みたいです。 ななさんに何かあったら、僭越ながら、温めにいきますからね! おでんと、こたつと、心温まる小説を持って!
[一言] あったか、ほわほわー な気持ちになりました(*^_^*)
2021/10/02 17:01 退会済み
管理
[良い点] あたたかい。 私の心も温かくなりました。 しかし、顔がちょっと感動の涙で濡れました。
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