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詩のようなものたち

作者: 暮 勇

柔らかな肉を噛んだ

食感は悪くない

しかしそこに旨みはなく

伴うものは鈍く響く痛み

きっとそのうち

桃色にぬめった表皮から

破れて赤く

滲んで流れ出るのだろう


只でさえ傷だらけのこの体

ぶつけて

擦って

切って

毟って

散々傷を作っているのに

体内にも傷を作るのか

ふつふつ腹で煮えたものが

じわりじわりと込み上げる

怒りは指先を曲げ

鉤の形に変えてゆく


あぁまた血が流れてゆく

傷は傷を作ってゆき

怒りは収まらず自責に変わる

矛の収め方を知らない私は

今日も体に爪を立てる

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