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【ジャンル設定】投稿者の悩み

作者: OWL

詩人「汚れなき乙女よ、貴女に愛の詩を捧げます」

乙女「まあ、なんて素晴らしいのでしょう、うっとり」


王「身分違いなど認めぬ、秩序を乱す気か」

パトロン「滅相もない、これはかように勇敢な騎士でも王の前には服従するという作品です」

王「ならばよし」


教会「魔術師だの魔法の武器を出すのは神への冒涜だ」

パトロン「滅相も無い、神の奇跡とご威光により祝福された武器で怪物も調伏され異教の軍勢も改宗しているのです」

教会「ならばよし」


貴婦人「こんなの面白くないわ、もっと燃え上がるような作品にしなさいよ」

吟遊詩人「ではこんなのではどうでしょう」

貴婦人たち「まあ不倫だの、略奪愛だなんて、いけないひと」「でも買った」


支配人「もっと舞台映えする演出を取り込もう、劇作家を呼べ」

大衆「やあこんな娯楽活劇が観れる時代になるなんて素晴らしい」


読者「ユニコーンだの3m以上の巨人だの、一振りで何千人も薙ぎ払う魔剣だのどう読んでも異世界ファンタジー、ラノベは古代からあった」


草葉の陰でなく原作者「乙女に捧げた愛の詩だといっとろーが!!」



A「源氏物語ってジャンルなんだと思う?」

B「常に色ボケしてるから恋愛」

C「文芸」


A「じゃあ、竹取物語は」

B「求婚にまつわるお話だから恋愛」

C「月に飛んでいくからSF」


A「じゃあ、とりかえばや物語は」

B「どろどろしてるから恋愛」

C「ありえないからファンタジー」


投稿者「さあ、自分も一遍書いてみた。投稿してみよう。なになに、自分でジャンルを設定するのか、そりゃそうか。参考にランキングで傾向を見てみよう」



投稿者「・・・カオス過ぎる!!」


選べないッス

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― 新着の感想 ―
[良い点] 悩んでいる作者さんには悪いと思いつつも、ちょっぴり癒された。
[良い点] 思わずクスッと来る普遍的な悩みが良かったです。
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