月と地球と 時々太陽。
廻る廻る、小さな世界。
僕と君との、小さな世界。
嘘も偽りも何もない二人だけの世界。
僕は月で、君は地球。
僕は君の周りをクルクル廻る。
楽しい楽しい愉快な生活。
二人だけの楽しい世界。
だけど、君は知らない、 僕の裏。
僕の裏の顔を君は知らない。
それでも、僕は君の周りを廻っているよ?
君が見ていないところで、僕はどんな表情をしているのだろうか?
太陽のようにカッコいい彼に君が心を向けている時は、僕は暗く、
君と話している時の僕はとってもとっても明るく見える。
月が見えるほんのわずかな時間。
君は僕を求めてくる。
彼が、太陽が、いなくなるから。
僕は彼のピンチヒッター。
僕は彼の代役的な存在。
あぁ、僕は一体なんだろう?
僕の顔はなんだろう?
僕の裏はどんなだろう?
あぁ、心の奥底で笑い声が聞こえる。
そして、そんな僕で笑う様々な星たち。
キラキラと無駄に僕を蔑んでは、また僕に囁く。
僕は馬鹿だって・・・わかってるんだよ。
そんなことはわかってるんだけど、僕は君のことが。
僕は君にしか笑顔を見せられないんだよ。