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#71 「小鳥はけたたましく朝を告げた」
(2026/03/11)
朝早くに目が覚めた。
でも、小鳥の声はまだしていなかった。
もしもがあったらと思うと、
まだケージのカバーを開けることができない。
そのまま、もう一度眠った。
いつも小鳥を起こすより、少し早めの時間。
けたたましいとも言える鳴き声で、
強制的に目を覚まされた。
良かった。
生きてた〜っ。
早く出せ出せと訴えていたので、
眠い体をどうにか動かしてケージの扉を開ける。
バササササッ。
少し大きめの羽音を立てて、小鳥は飛び出していった。
野生だったら一瞬で食べられそうだな、と
余計な心配をしてしまう。
申し訳程度に私の肩に乗ってから、
お気に入りの場所を徘徊しはじめた。
とりあえず、一安心。
安心したら、また眠気がやってきた。
すでに十時間は眠っているはずなのに、
あくびが止まらない。
やりたいことも、やらなければいけないことも沢山あるのに、
意識が強制的にブラックアウトする。




