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19/26

#18 通知音で目が覚めた朝、小説が生まれていた

(2026/2/10)


昨日、久しぶりに小説を書いた。

新作『その言葉たちは違わない』。全八話ほどの短い連作で、日常の中で無意識に使っている“便利な言葉”たちを題材にしている。


考え始めたきっかけは、その便利さの裏にある不便さだった。

深く考えずに使える言葉ほど、思考を止めてしまうことがある。そんな違和感から書き始めたのだけれど、物語は自分の想像を越えた場所に着地してくれた。書いていて楽しかった、というのが正直な感想だ。

まだ推敲は十分ではない。これから手を入れていく余地も、きっとある。


そして今日の朝。

LINEの通知音で目が覚めた。

一度なら無視していたと思うが、ピコン、ピコン、ピコンと立て続けに鳴り続ける。夢の中に戻ろうとしていた意識を引き戻され、重たいまぶたを無理やり開いた。


友人が、私の作品を一話、二話と読んでくれて、感想を送ってきてくれていた。


その瞬間、頭が一気に冴えた。

ありがたい、という言葉では足りない。読んでもらえるだけでも十分なのに、言葉を返してもらえることが、こんなにも心を温めるものだとは思っていなかった。


創作を始めてよかった、と心から思えた朝だった。

冷たい空気さえ、少し優しく感じられた。


そのままの勢いで、処女作『柔く毀れる道標』の再編集に取りかかった。

どうすれば怪しくなるのか。どうすれば、読む人に“体感”してもらえるのか。考え続けた末、内容はほとんど変えず、構成の順番だけを入れ替えた。


なぜそうしたのか、理屈では説明できない。

けれど、こちらのほうが確実に作品に合っている。そんな確信だけがあり、手は止まらなかった。


自画自賛になるけれど、いい仕上がりだと思う。


誰かに読んでもらえなければ、この子たちは日の目を見ない。

――私の小説たちは、誰かの日常に、ちゃんと届くのだろうか。

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