第三章:世界に動き出す ――外交のはじまり――
過激だけど天才的な外交官
司の“王の器”に惹かれて自ら従属
かつては国の安定のため「表舞台を降ろされた」存在
この設定を生かして、第三章:外交編導入に自然に助太郎を登場させる流れ
第三章:世界に動き出す ――外交のはじまり――
――神谷助太郎、現る――
盗賊団を撃退した《ルミナス》の噂は、あっという間に周囲に広まった。
「北東の辺境に、戦える若き国家が生まれた」
「民を守り、理想を掲げる、正体不明の勢力」
「だが、“力”を持つ者は、すぐに試される」
周辺の小国、領主たちが、一斉に“圧力”をかけ始めた。
脅し
高額な貢納要求
武力示威行動
それは、力を持った新興勢力への“洗礼”だった。
そんなある夜。
司が作業台で外交文書を整理していると、
拠点の門に、奇妙な男が現れた。
長身。黒いマント。
目の奥に狂気とも冷静ともつかない光。
男は無遠慮に門を叩き、こう言った。
「俺を、王の下に導け。従うと決めた」
護衛が慌てて駆けつける中、
男は静かに名乗った。
「神谷助太郎。元、某国外交官。
生まれは、ダンジョンの奥深く――創造された存在だ」
司は警戒しながらも、
なぜかその男の“波動”を感じ取っていた。
温かさも冷たさもない。
ただ純粋な――“忠誠”。
助太郎は言った。
「俺は、国を交渉で勝たせる天才だ。だが過激すぎて、過去には排除された。
もう失敗は繰り返さない。
今度こそ――俺は、“正しき王”に力を捧げる」
司は迷わなかった。
「分かった。……俺の下で、力を貸してくれ」
「仰せのままに」
助太郎は、深々と跪いた。
――外交の始動――
翌日。
北方領国:圧力
南方都市国家:交易交渉
東方山岳民:同盟要請
西方辺境伯:敵意
さまざまな勢力が、ルミナスに接触してきた。
助太郎は即座に情報を整理し、
司に進言した。
「外交は“誇りを捨てること”ではない。“譲れないもの”を守るために、手段を選ばないことだ」
「分かってる。……俺たちは、仁・義・礼・智・信を捨てない」
「ならば、負けることはない」
助太郎は静かに言った。
そして、ルミナスは初めて――
世界に挑むための、正式な外交戦を始めた。




