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夢幻  作者: 小枝の小指
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本題までに長く時間を使っていますが、もう少々現実世界での話をお楽しみください

休憩が終わり、再び和室に集まった三人。


「まずじゃが、このメニューをこなしてもらうかのぉ」

 孝晴は夢月に一枚の紙を手渡した。


 夢月はその紙を手に取り、内容を見ると、そこに書かれていたのは

「サウナ?」

 予想外の内容に夢月は目を丸くした。特別な訓練かと思いきや、サウナ、水風呂、外気浴と書かれたメニューを見て、すぐには信じられなかった。


「まぁ最初は驚くよなぁ」

 隣から朝陽が声をかけてくるが、夢月はまだ混乱した様子で、信じられないようだった。


「ただ、サウナを楽しむ訳じゃないぞ。サウナや水風呂で自律神経を整えるんだ。そうすると、交感神経と……」

「まぁ、よく眠れる準備をするって感じだな!そして、外気浴では瞑想やヨガを行うことで、精神体の知覚を高めるんだ。精神体の知覚と良好な睡眠がとても大切ってことを覚えておいてくれ!」

 また話が長くなると察した朝陽が、食い気味に割り込んできた。


「ふん!まぁそんなところじゃが、詳しく知ることは大事なことじゃから、知りたくなったらいつでも教えてあげるから聞きに来るんじゃぞ」

 少し不満そうな顔をした孝晴だったが、結局、サウナの準備を始めた。


「ほれ、これに着替えて、メニュー通りやっておくんじゃぞ。わしらは他に準備することがあるからのぉ。一時間程度繰り返しやってみなさい。おい、朝陽や、夢月ちゃんを案内しておやり」

 サウナ用の服を渡された夢月は、朝陽についていくと、開けた場所と小屋が見えた。


「あの小屋がサウナ、隣にあるのが水風呂だ。ここにある椅子とかマットは外気浴中に使っていいから。ただし、ここで寝るのは絶対にダメだから、それだけは守ってくれな」

 朝陽が説明するのを聞きながら、夢月はコクコクとうなずいた。


「じゃあ、一時間後くらいにまたここに来るから、メニュー通りやっておいてくれな。後でまた来るよ」

 朝陽はそう言い残し、立ち去る前に夢月を見送った。


 夢月は決意を新たにして、小屋の方に向かっていった。

 

 夢月は小屋に向かう途中で、心の中でこの不思議な訓練が本当に自分にとって有益なのかどうかを考えた。しかし、決意を固めていた彼女は、信じることに決めた。


 サウナの前に立つと、その小屋は思ったよりも小さく、外観はシンプルだった。小屋の扉を開けると、温かい蒸気がほのかに立ちこめていて、空気は少し湿っぽく感じた。


 中に入ると、木のベンチと床が並んでおり、天井には蒸気が集まるシステムが整備されていた。サウナの熱気が体にしみ込んでくる感覚に、思わず少し緊張したが、すぐに自分に言い聞かせた。


「これが、心と体を整えるための第一歩だ。」


 メニュー通りにサウナをこなし、水風呂に入る準備を始めると、冷たさに驚きながらもその感覚を楽しんだ。次は外気浴で、冷たい風を感じながらゆっくりと瞑想し、ヨガのポーズを取ってみる。体が少しずつ軽くなるような気がして、夢月は深い呼吸を繰り返した。


 外気浴の後、もう一度サウナで温まり、水風呂で冷やす。何度も繰り返しながら、彼女は体と心が徐々にリセットされていくのを感じていた。


 その間、朝陽は何度か様子を見に来て、「順調だな、あと少しだよ」と声をかけてくれた。夢月は、彼の言葉に励まされながら、次第に自分の心身が整っていくのを実感していった。


 一時間が過ぎ、最後に外気浴をしていると、すっかりリラックスした夢月が小屋を出る頃には、心も体もすっきりとしていた。自然と出た心のすっきりとした感覚に夢月は気づいた。


「これが、本当に必要だったんだな。」

 彼女は少し微笑みながら、サウナ小屋を後にした。


お読みいただきありがとうございます。次回から本格的に夢の世界に入っていくことかと思いますのでお楽しみください

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