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夢幻  作者: 小枝の小指
13/26

再び

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

「夢月ちゃんいらっしゃい」

 夢月が朝陽の家に上がると、孝晴が笑顔で迎えてくれた。


「お邪魔します。今日からお願いします」

 夢月は少し緊張した面持ちで挨拶をする。


「そんなに気張らなくていいんじゃぞ。わしがなんでも教えちゃるから安心せい」

 孝晴の言葉で少し安心した夢月は、少し笑顔を浮かべる。


「こっちで話そう、お茶持ってくるよ」

 朝陽は襖を開け、夢月を和室へと案内した。


「さぁ、何から話すとするかのぉ」

 孝晴は腰を下ろし、話を始める準備を整える。


「朝陽から少しだけ教えてもらってます。夢の世界と現実世界について」

 夢月が言うと、孝晴は急に震え始めた。


「あのばかものはどこ行った!お茶などどうでもよいわい、早く戻ってこんかい!」

 孝晴の突然の大声に驚いた夢月は、何が起こったのか全く分からなかった。


「な、なんですか。急に叫ばないでくださいよ」

 驚いた朝陽が戻ってきたが、孝晴に問いかける。


「あのな、基礎が一番大事なんじゃよ。特に今回の話ではのぉ。一言一言が与える影響が大きいんじゃ。じゃから、わしが1から教えようと考えていたら基礎はお前が少し教えたと聞いたぞ。これで夢月ちゃんの知識に穴があったらどうするんじゃ」


「ご、ごめんよ!そんなつもりじゃなかったんだ。それに、またおじいちゃんが教えればいいじゃんか。そんなに怒らないでくれよ」

 朝陽は慌てて謝りながら、孝晴をなだめようとする。


「それはそうじゃがのぉ、こういうのは最初のインパクトが大事なんじゃよ。同じ話を二回すると夢月ちゃんも面白くなかろぉ」


「あ、あの、もう一回話聞くので落ち着いてください」

 夢月は二人の言い争いに割って入って、なんとか収めようとした。


「分かった分かった。もう一度わしから基礎から話すからよく聞いとくんじゃよ」


――――――――


「と、いうことじゃ」

 孝晴の長い話が終わり、朝陽は背後で寝息を立てていた。夢月もすでに眠気に勝てず、話を聞くことを放棄し、必死に目を開けていた。


「まぁこんなところじゃのぉ。疲れておるじゃろうからいったん休憩するかのぉ。次は実際に夢の世界に行く準備をするかのぉ」

 孝晴がようやく話を終え、休憩に入ることを提案した。


 解放された夢月は、伸びをしながら疲れを感じていたが、背後で朝陽が蹴り飛ばされているのに気づき、思わず笑ってしまった。

超長期的な作品となる予感がしています。最後までお付き合いいただけるとありがたいです。

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