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夢幻  作者: 小枝の小指
12/26

一歩目

エピソードタイトルの大幅変更を行います。

「ふぅ、危なかったぁ」

 夢月はホッとしつつも、口元についた米粒に気づかない。


「夢月、口元」

 由紀が後ろから指摘し、夢月は慌てて口を拭った。


「夢月、何があったの?」

 こそこそと探りを入れる由紀の声に、夢月は戸惑いながらチラリと朝陽の方を見た。


 隣で朝陽がじっとこちらを見ている。まるで「余計なことは言うな」とでも言いたげな鋭い視線だ。


「ま、まぁ由紀の思う通りだよ」

 曖昧に笑ってごまかす夢月に、由紀は「ほほぉ〜」と怪しむような表情を浮かべたが、それ以上は何も言わなかった。


 一方の朝陽は、そのまま眠る体勢に入る。


(あぁ、早く授業終わってくださいよぉ……)

 夢月は由紀のキラキラした視線をひたすらかわしつつ、一日を終えた。


――――――――


 ついに放課後を迎え、教室には解放感が漂う。


「今日で授業も終わり、明日から夏休みだな。今年受験なんだから、毎日勉強しろよ」

 担任の声に、教室のあちこちでため息や「はーい」といった気の抜けた返事が返ってくる。


 浮足立つクラスメイトたちをよそに、夢月は机の下でこぶしを軽く握りしめていた。


(夏休みの間に、強くならなきゃ……)


「気合を入れるのはいいが、もう少し気楽にいったほうがいいぞ」

 横から朝陽が声をかけてきた。


「うん、わかってる。でも今日から頑張っていくよ」

 力強く答える夢月に、朝陽は微かに笑う。


「じゃあ、俺の家に行こうか」


 二人は荷物をまとめ、静かに教室を後にした。

 放課後の夕焼けが、彼らの背中を照らしていた。

お読みいただきありがとうございます。感想等お待ちしております。

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