密会
不定期更新となり申し訳ございません。今回の話は短くなっております。
「おーい、昼ごはん食べないの?」
「うわぁ!由紀!びっくりさせないで!」
昼休みになっても弁当を広げる気配がない夢月を不思議に思った、同じクラスの友人・由紀が、夢月の顔を覗き込んで驚かせた。
「びっくりしたも何も、あんた今日変だよ。ずっとぼーっとしてるし。いつも何か考えてるのは分かるけど、今日は特にひどいね。なに、恋でもした?」
「いやいやいやいや!そんなわけないって!」
思った以上に強く否定する夢月に、由紀はにやりと笑いかけた。そのタイミングで、後ろから声がかけられる。
「夢月、例のことについて詳しく話したいから、少し一緒に来てくれないか?ここじゃ人が多すぎる。」
「え、わ、分かったよ。」
突然話に割り込んできた朝陽に、戸惑いつつも了承する夢月。
「ふーん、そういうことなんだ。どうぞ、いってらっしゃい。」
笑顔で送り出す由紀だったが、後で詳しく話せと顔が物語っている。
「勘違いされちゃったじゃん!」
教室を出ると、夢月は朝陽の横に並びながら文句を垂れた。しかし、朝陽はまったく気にする様子もなく、むしろ好都合だと言わんばかりの表情で言った。
「あまり公に言えないことだからな。ちょうどいいだろう。とりあえず、今から夢の世界について少し説明しておく。放課後うちに来てから話すより、事前に知識があったほうが無駄がない。」
「分かったよぉ。でも、私あんまり頭良くないから分かりやすく教えてよねー。」
しぶしぶ納得した夢月は、朝陽に連れられて校舎裏の人気のない場所へ向かった。
そこから、二人だけの秘密の話し合いが始まった。
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