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愛と悲しみのカルーラ  作者: ねこまんまときみどりのことり


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アクアリーネは野心を燃やす

 侯爵令嬢アクアリーネ・アクセランテは、幼い時から綺麗で気品高き少女だと言われ育ってきた。


 サファイアのような透き通った青い瞳と、深紅の艶髪を持ち、みんなからチヤホヤされても「私なんてまだまだですわ」と謙遜するステータス高き才女。


 勿論心中は、『私が一番素晴らしい』と思っていた。



 ところが、だ。


 学生時代に、平民の中で程々に優秀な女がいると噂を聞いていた直後、突如聖女のようにリンダ夫人の怪我を治したと話題になった女が同一人物だと知った彼女。


 平民など歯牙にもかけていなかったが、たちまち話題の人になったその女は、あれよあれよと言う間に貴族女子に大人気のサム・ロンベサール伯爵令息と婚約したのだ。


(む、ムカつく! 他の高位貴族女子ならともかく、私も狙っていた次期伯爵(サム)と平民が婚約なんて許せない!)


 一応かずさになる前のカルーラは、こんな感じ。

 カルーラ:茶色のオカッパ頭。瞳も茶色の可愛い系。

 凹凸のないスレンダーボディー。

 背丈は160cmないくらい。

 聖女の力を持っている。

 15才で学校に通学中。

 大人しい性格でいつも微笑んでいる。


「大人しそうな振りして、やってくれるじゃない! 

 貴族を馬鹿にしていますわ!」


 もうその辺の輩と同じ、言いがかりである。


 マリンとアクアリーネはカルーラに対して、婚約をした辺りからいろんな嫌みや細かい意地悪(ドレスを汚すや転ばせる)等を繰り広げ、暗殺依頼にも手を染めそうだった。


 実際にカルーラ達を1話目で危機に陥れたのは、マリンでもアクアリーネでもなく、アクアリーネの父侯爵ビルネールだ。

 ビルネールはそのくらい、ロンベサール伯爵家の価値を高く評価していた。


 過去に王女が降嫁した程の歴史的背景と、妻の生家が公爵家という強い資金力を持ち、そして安定したシエンタの経営能力とイケメン揃いの子息達。


 親も娘もWinWinである(ロンベサール側はWinなのかは不明)。


 そんな仄暗い父娘は、微塵も悪いと思っていない。

 貴族の青い血を守る為に、また自分の欲望を満たす為の貪欲さしかないのだ。


 そんな悪徳達に、温室育ちのサムが太刀打ちできる筈もなく、ただただ母親(マリン)に逆らえないでいるだけだ。


 けれどそのサムは、アクアリーネが自分に特別な感情がないのが手に取るように分かった。


「それはカルーラのせいですわ! きっと平民だから、体でも使ってサム様を籠絡したのですわ。憎みますわ、カルーラ!」


 きっかけは平民カルーラへの対抗心だったが、彼女はサムと顔を合わせる度に彼が気になったていた。

 そして幼さを含む愚かな彼が好ましく思えたのだ。


「私が救って差し上げますわ、サム様。

 貴方を愛する私が、正しい道に導いてあげましょう。

 うふふふっ」


 幼い精神のサムは、じわじわと周囲を囲まれていく。

 彼は、助けを求めることは出来るのだろうか?


 それとも………。

 彼の味方は、極端に少なかった。





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