第1話 奇襲
6歳になってから数日経ったある日、
街中に鐘の音が鳴り響く。その鐘は街に迫る危機に対して鳴らす鐘だった。
「何が起きた。報告せよ」
父が部下に叫ぶ。何が起きた。
騎士が報告する。
「帝国軍が攻めてきました。国境警備隊は、襲撃により
崩壊しました。早馬にて報告しにきた者も重症により、
命を落としました」
父は、報告の為に命を賭けて情報を届けてくれた騎士を、
丁重に埋葬するよう指示を出しました。
「まさか、帝国がここまで野蛮だとは…」
「宣戦布告も無しに襲ってくるとは思いませんでした」
「悔やんでも仕方ない。私も出る、騎士達を集め迎え撃つ」
騎士は騎士団に戻り、籠城戦の準備をする。
「お前達は避難しなさい。ここは時期に戦場になる。
民達と共に、街を目指しなさい。その時に、これを見せて、すぐに国王陛下にお伝えするように手配しなさい」
長男達が反論する。
「俺も戦える。そのために腕を磨いてきたんだ。
ここで、帝国を抑えなければ、この地の貴族としての責務を果たさなくてわ」
「お前の気持ちも分かるが、護衛も無しに、街にたどり着くのは厳しい。だからお前達が護衛し、国王陛下に文章を届けるのだ。辛い役目だが頼むぞ」
父はそう言って、騎士甲冑を着け始める。
ユーフィリア達は、民達をまとめあげ、隣街に避難を始める。長男が先頭に立ち、次男と三男が殿を務め、10人の騎士達が護衛に着いた。先に早馬で、ここで起きた事を伝え、
準備するように指示を出して出発した。
「ユーフィリアせめて貴方だけでも生き残ってね。
貴方には、未来が沢山あるから、私なんかよりもね」
「お母様、ですが…」
「良いのです。ユーフィリア貴方の感じた感情は普通の人であれば、感じるものなのです。
ですが、恐怖や悲しみに暮れていてはいけません」
「叔母様、分かりました」
(聞き分けが良いのは有難いですが、良すぎるのも考え物ですね。まだ幼い子にこんな目をさせる日がくるとは…)
叔母はそう思いつつも言葉に出さず、ただ馬車に揺られて行く。
街は、帝国騎士と辺境騎士達が戦っている。
時間の無いなか、入口バリケードを張り、
街に入りずらい用にし、時間稼ぎと相手を確実に各個撃破できるように仕掛けた。
「報告、帝国軍が攻めてきました」
「弓兵構えー」
団長が指揮を執り、号令をかける。
その間に、詳しい報告を受ける。
「帝国軍は、重騎士部隊を前に迫って来ています。
他にも騎士部隊が、弓兵と魔法使い達を護衛するように展開されています」
「重騎士だと、本気で攻め落とす気か、奴らめ。
だが我々もタダでは負けん、ここでヤツらの進軍わ止める」
その頃外は、弓兵の矢は重騎士達や騎士達によって防がれ、ゆっくりと進んできていたのを急に走り始めた。
「このままでは、突破される。魔法を撃て」
急いで魔法の詠唱を始めるが、後ろに騎士に護衛されていた、弓兵が魔法使い達に矢を放つ。
それにより、魔法使い達は詠唱を中断したり、逃げ遅れた人達は矢で貫かれた。
ここで家宝を持ち出し、騎士団長に話しかけた。
「私が道を切り拓く。お前達は私に続け」
そう言って、貴族は走りだし、敵騎士に大剣を叩きつける。
それに続き騎士達が前へ出て、盾を構え矢を防ぐ。
入口を占拠されないように、攻撃をして、進行を食い止めようとするが、敵騎士達は攻撃を喰らおうとも、動き続けて、
こちらを攻撃してくる。まるでゾンビの用に、痛みを感じずにこちらに襲いかかってくる。
「何としても、ここで食い止めみせる」
貴族は唸りながら、大剣を振るい敵を叩き切る。
だがいくら大剣でも大量の重騎士相手には無理があった。
家宝の大剣にはエンチャトが掛かっており、重たい大剣をが軽々持てるようになっているが、効果はそれだけしか着いていない。何度重騎士を叩き切れば、大剣も切れ味が悪くなってくる。
「流石にこの数を切れば刃が悪くもなるか…」
「ここはもう持ちません。下がるしかないかと」
「仕方ない、入口が占拠されるが、仲間を無闇に減らす訳にもいかん。下がれー」
号令を出し、騎士達は後ろへと後退し、
隊列を建て直しをはかるが、敵騎士の猛虎により、建て直しが出来ずに後退して行く。
「もう少しで街に着く。だが嫌な予感がする、警戒を怠りな」
それから少しして、馬がかける音が聞こえてきた。
「増援の騎士か?」
「違う、帝国の騎乗兵だ。兄達に教えろ、俺は足止めに向かう。着いてこい、家族を守るぞ」
「分かった。急いで戻ってくる」
そう言って、先頭に居る兄達に伝言を任させ、3人で突撃をした。彼らは、自身が死ぬ事を覚悟を決め突撃した。
「なに、帝国軍が街を無視して、俺達を狙うか…
護衛達も全員で突撃する。行くぞ!」
馬車達は急いで走らせる。彼らが時間を稼いでいる間に、
街に逃げ込むために。だが、騎兵隊はそれを許さなかった。
騎士達を無視して、無抵抗な民達を切り掛かったのだ。
「私達が出て対処します。ユーフィリア、
貴方はこのまま街に行って、この事を知らせなさい。
それが貴方にできる事です」
そう言って、母から荷物を受け取り、ユーフィリアは馬に乗り、街に駆け出した。馬車を引く馬の1頭を外してユーフィリアを乗せて、掛け出させた。
「ここより先は、1歩たりとも通しません」
「頼みましたよ。私は前線に向かい、支援してきます」
こうして、ユーフィリアは街1人到着し、事情説明と国王陛下に届ける手紙を届けました。
街は火の海とかしており、辺境騎士達は誰も生存者は居ませんでした。帝国軍はさらに進み、次の街に迫っていました。
騎兵隊部隊は、数が少なかったため、全滅しました。
ですが、逃げ出した民や、騎士、貴族達は騎兵隊との戦いで相打ちになりました。




