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【書籍化決定】悪役令嬢の無念はわたしが晴らします  作者: カナリア55
プロローグ

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血の洗礼

 頭が、痛い。

 身体が動かない。


(なんなの? なんでこんなに苦しいの? わたし、どうしちゃったの?)


 目を開けようとしても、開かない。

 

(苦しい! 苦しすぎる!! わたし、死んじゃうの?)


「ガハッ!!」


 咳込むと、口から何か出た。

 ようやく薄く目を開ける事ができ、見ると、目の前は真っ赤だった。


「な、なにコレ血? ゲホッ、ゲホッ」


 言葉と共にまた咳き込み、更に血をまき散らしてしまう。喉から胃まで焼けるように熱く、痛い。

 ぼやける視界に、女性が何か大声で叫び、走り去る姿が見えた。


(何が、どうなってるの? ああ苦しい、水、水が欲しい……)


「ゲボッ、ガッ……」


 焼けるような痛みに水を求めるが、声は出ず、血が溢れるだけ。


(水……水を……)


 その時ふいに冷たい風が流れ、血に染まった両手に水が湧き出した。そしてそれは血を流し去り、どんどん湧き続ける。


(水だ!)


 必死に両手を口元に近づけて水を飲むと、その冷たさに焼けただれるような痛みが少し和らぐ。


「ゲホッ、ゲホッ……ゲエーッ」


 咳き込み、せっかく飲んだ水が一気に吐き出されたが、


(あ、これ……これが正解だ)


 本能的にそう感じ、また飲めるだけ水を飲み、吐き出す。

 最初は赤かった吐しゃ物がだんだんと薄くなり、その行為を何度か繰り返したところで完全な透明になり、今にも死にそうだった痛みもだいぶ和らいだ。


(……なんだったの、これ……夢?)


「お嬢様! お嬢様! 大丈夫ですか? お医者様が参りました! エリザベートお嬢様!」


(……お嬢様? エリザベート? ……夢だな、これは……)


 そんな事をぼんやり考えながら、再び意識は薄れていった。



よろしくお願いいたします。

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