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6話 目醒めの時
春休み、私は衝撃的なことを知る。
なんと、魔法学校は11歳から入学だったのだ。そう、私は既に適応外。
入学の手紙なんてくるはずなかったのだ。
その事実を知った当初、荒れに荒れた。
お昼ぐらいまで毎日ふて寝したし、合格祝いにって作られたケーキはホール食いしたし、お使いを頼まれたらちょっと高い方のものを買ってやった。
けれど、拗ねるって疲るのだ。
2週間位うだうだゴロゴロしていた私だが、飽きて、前を向き始めた。
そう、花の女子高校生生活を意識し始めたのだ。
おしゃれ、してみようかな。前髪、切ってみようかな。
そう言った私に、両親は諸手をあげて喜んだ。
ちょっと涙を浮かべていて、少し引いてしまった。
こうして私は中学卒業からしばらくして中二病にもさようならを告げた。