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1話 頭が良くないと
なろうの中で迷子になりました。次話、投稿できて良かった(泣)!!!
私は勉強が嫌いだった。
国語や数学がなんの足しになるのか。
頭が良くなくても魔法ができればなんでもできる!と両親にと言ったところ、おもむろに両親は魔法学校の冒険映画を付けた。
早送りで主人公が魔法学校へ入るところへ飛ぶ。
何がしたいのだろう、イメトレって大事だよねと考えていた私の目の前で、映画が再生され始めた。
たくさんの生徒たちが狐目の先生の後をついて行く。
狐目の先生が振り向いて話し始めた瞬間、今まで日本語で喋ていたのに、みんないきなり外国語で語り始めたのだ!
父が私の肩を抱きながら
「見ろ、全員ペラペラと日本語と英語が喋れているんだ。賢いに決まってるだろ?頭が良くないと魔法学校は入れないんだぞ」と宣った。衝撃だった。
振り返って考えると、両親はテレビの音声切り替えをしただけだったのだろう。
しかし、当時の私は確かに!!!と納得し、猛勉強。
次の試験では学年一位となり、これで魔法学校に行けるぜと成績表を両親に掲げた。
彼らは複雑そうな顔をしていた。