7 女性はコワイ
「目が覚めたみたいだね。おはよ。」
「……………………おはようございます。」
「あら~、不機嫌っぽいね。君、寝覚め悪いねぇ。ほら、顔洗いな。」
汲んできたのか、冷たそうな水がある。絶対無理。死ぬ。顔突っ込みたくない。絶対嫌だ。
もう目覚めたから。やめて。
いじめ良くない。
「ほーら。躊躇してないで、顔洗いなさい♪」
「ファグァ!?ガグィブブムベズィバ!?ブハッ!この糞バ……………ヒッ!?」
「そうかいそうかい。糞ババアかい。そう。……死にたいんだね?」
「違います!勢いで!アヤノさんが急に顔掴んで入れるからですよ!!」
「…………………まぁいいや。…………覚えてろよ?」
「ヒッ」
怖い!今までで一番怖いっ!女性ってこんなにも笑顔が怖いなんて!水バシャされた時より怖い!
「早くそれに着替えて。街に行くよ。」
「ハイッ」
いつの間にっ…あれ?ご飯食べてないけど…?
「ご飯は向こうで食べるよ。朝か昼か微妙な時間帯だからね。着くまで我慢しな。」
「あっ。歩いて行くんですか?」
「馬鹿だねぇ。跳ぶに決まってるじゃない。私がそんなことに体力消費するわけないよ。」
跳ぶことも体力消費すると思うんですが……
…でも、そうですよね。歩いて行くわけないよね。……森を見て行きたかったな。
「あー………………………よし。歩いていこう。君も体力を着けなきゃね。」
「……ハイッ!」
……あれ?さっきから心を読まれているような?
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