6 彼女のこれまで
呪いの説明最後です。
「あ~えっと…………あ。アヤノさんの呪いって何ですか?」
ふて寝を決めたふりをしているアヤノさんに続けて聞いた。
「叔母と友人と長老と…あと………甥と…忘れた。」
寝たふりをしながら返事をしたアヤノさん。
「……………忘れる物なんですか?」
「いんや。普通は忘れないよ?でも私は長く生きているからね。そんで、どうでもいい呪いとかあるからね。」
どうでもいい呪いって………
「ふ、ふーん……呪いって増えるんですか?」
「増えるよ。結構簡単に増える。呪われてるやつを殺しても増える。死んだやつは一番頭の中に残っているやつのところに行くからね。」
よっこいしょ、っと体を起こして話す。
「……あれ?長老とか言ってましたよね?」
「うん。私はエルフとあと長命種のハーフだからね。エルフの友人も呪いになって私の傍に居るよ?」
「……………変な事を聞いちゃってすいません。」
「いいよいいよ。結構この話してきたからね。」
「それはまた、どういうことですか?」
「君以外にも呪われた子供を育ててきたんだよ。君が最年少。」
ビッと僕を指差して笑う。
「そういえば、何故僕は4歳なのに流暢にしゃべっているのでしょうか?」
「まぁ、それにも呪いが関係してくるかな?旅で分かると思うよ。」
呪いスゴイ
「そういえば、何時此処から出るんですか?」
「明日の朝、近くの街に行こうかと思っているよ。君が居たとこは村だから、それ以上だよ。疲れるだろうから早く寝な。」
「…………はぃ…………………………………」
スー……スー……スー…………
アヤノ:「はっや。」
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おまけ
「ふふ………可愛い……」
そう言いながらアヤノは布団をかけてあげました。