5 アヤノさんは……
呪いの説明2です。
アヤノさんが微妙な表情をしている。
「どうしました?アヤノさん。」
「いや?なんでもないよ?ただ…まぁ……無自覚とはまぁ。うん。」
?この人は何を言っているのだろう?
「あ、そういえば呪いって言葉に反応するとか言ってましたよね?あれってどういうことですか?」
「ああ。うん。んーと。基本的には呪いは主人というかまぁそういう主導権を握っている人だったり物だったりに従順なんだよね。めんどくさい。」
……………物?
「物って…例えばどんなのですか?」
「そうだねぇ…魔道具……魔法があるんだけどね?その魔法を特別な物に籠めたりして使うのが魔道具なんだけど、魔法の代わりに呪いを籠めたのが一般的に呪道具って呼ばれてるかな?武器にも呪いは籠めることが出来るよ。」
魔道具……どんなのなんだろう………。
「呪道具……?何故呪いは言いなりになっているのですか?」
「よく分かっていないのだよ。私的にはこう思っているよ?」
「呪いでも元は人間。動物。感情で支配するのは簡単だ。殺すよりもね。」
「ま、つまりぃ、呪いを感情で支配して無理矢理籠めればいいんじゃない?って言う話。」
「………そうですか。」
感情で支配する、か…………………。
「沈黙が痛い!辛い!もっと質問してよ!」
「では年齢教えてもらってもいいですか?」
「え…………………ヤダ。」
……なんだコイツ。
「「もっと質問して」って言ったのは貴女でしょう?それに何を隠す必要があるんです?姉弟でしょう?」
「う………………………てない。」
「?何と?」
「数えてないって言ったよ………。覚えている限り200は数えたかな………………………。」
···は?
「ポカーンとしないでよ。次聞いて来たら怒るからねっ。」
アヤノさんは怒る動作をしてふて寝を決めた。
お読み頂きありがとうございます。
時々シリアスな雰囲気を出すアヤノ。
その後にシリアスぶっ壊すのが好きなアヤノ。
おまけ
「母という年齢ではない、って言ってましたけど。」
「う、うるさいよ。だ、黙りなさい。」
「はーい黙りまーす、おねーさまー。」
「う、うぐぅ………クソォ………」
「アヤノさんってたまにポンコツになりますよね。」
「……………56すよ?」
「……………………………黙りまぁす。」