4 チート同士のお話
呪いの説明です。(微妙な)
「さて、では話をしたいのだが、君をどう呼ぼうか。」
「設定の都合上、弟とでも。」
「了解したよ、弟君。」
「………弟君?」
「では話に入ろう、そうしよう。」
物凄い誤魔化しかたしてる。この人。
「ジト目で見ないでくれ。話がしずらい。」
「……………………………分かりました。」
諦めよ。
「ではまず質問をしてくれ。何が分からないのかな?」
「では、呪いが何なのか、それが人にどう影響を与えるのかを。」
「ふむ。まず呪いとは、この世に未練を残した霊が、何らかの形で姿を現したモノ、ということだけしか分かっていない。………友人の研究では。」
幽霊が悪意を持って現れたって感じかな?
「なるほど。では、何故人に被害を与えるのですか?」
「それがよく分かってないんだよねぇ。残念だ。……はい。次は?」
分かってないのか。アヤノさんでも。
「え~………………………では僕の呪いは何ですか?」
「んーとね。君の守護霊が別の、あー……環境で気が立って警戒しまくっている状態かな?暴走状態になってるから言葉では止めらんないねぇ。」
「では何故アヤノさんは呪えないのですか?」
「私は常にバリアのようなものを張っているからかな。あと君の呪いは抑えているから大丈夫。」
ええ~。チートじゃないですか。
「ええ~。チートじゃないですか。」
「……………」
何かアヤノさんが哀れむ様な目で見てくるんですが。
アヤノ(……君も充分チート持ちなんだがね。その年で知らない言葉まで覚えているんだから。)
お読み頂きありがとうございます。
追記:主人公は4歳です。