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呪われし転生者  作者: 青いヒヨコ
第一章
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39 Newキャラの独り言


「あの………筆頭……依頼人が………お待ちです……………」


「ん」


俺はラナウ。何にもない、ただの自殺志願者。

仕事をくれた人に、助けてくれた恩を返す為に生きているだけ。


最近その人は機嫌が悪い。その人の上司は体調不良。だからその人も機嫌が悪いんだろうな。


最近は色々あったから。


剣を振っているだけの無能共が反乱を起こして、その人が怒って、俺たちは無能共が死なないような動けなくなる傷を負わせないといけなくなって、僕達頑張ったんだよ。


結果、残念だけど死ななかったんだから。


でもね、褒めてくれないままあの人は機嫌が悪くなった。俺はあんまり顔に表情が出ないから大体には機嫌が悪いと思われる。


でもその人は俺の心を見抜くんだ。


「ラナウ。死ぬなよ。」


最近のその人のセリフ。反乱があってから皆に言っている。


今日その人は久々に撫でてくれた。

前と同じ、細く長い指で、冷たく、それでいて暖かい。


その人は悲しそうだった。目がいつもと違った。何故かは俺にも分からない。


「よし。ラナウ、依頼人は?」


「いつも通り……」


「承知」


やっぱり。いつもと違う。いつもは俺の名前なんて呼ばない。


……身内が不幸になったのか?


まぁいいか。筆頭は仕事の時は凄いんだから。俺は付いていけばいい。ただそれだけ。




◆◆◆◆◆




僕は人間。それ以上でもそれ以下でもない。


皆仮面を被ってる、被っていない人は絶対にいない。

そう思っていた。



昔、父の補佐が女の子を連れてきた。「貴方の婚約者にどうですか?」って。

でも僕が何か言う前に女の子は言った。


「真っ白な髪に血のような赤い目!貴方は本当にあの方々の息子なの!?」


そう怒鳴って部屋から出ていった。


自覚はあった。父と母に似ていない、これっぽっちもって。けど、少しは傷ついた。

だから凄く落ち込んだふりをして補佐を部屋から出した。処罰しないで、とも言った。


自分の見た目をはっきりと言っただけで処分されるのは嫌だったから。


その女の子はお茶会では物静かな柔らかい子だったと言う。


それを聞いた瞬間、悟った。

皆仮面を被っている。誰もが誰かを演じているって。



仮面を被っていない人はいない。

だったら仮面を被らない、物を見ればいい。


こうして僕は本にのめり込んだ。

本は書いてあるだけ。

けど、一つの本じゃあ知識が偏る。だから一つの分野でもたくさんの本を読んだ。

そのうちに国内だけじゃ足りなくなって、外国からも本を取り寄せた。


本がきっかけとは分からないけど外国との交流が増えたんだっけ。父が忙しそうにしてた。


まぁ外国の本を取り寄せたって僕は満足しなかった。だから他の分野にも手を広げた。


たくさんの本があった。いろんな矛盾もあった。特に歴史とか(笑)

皆自分の国を美化しすぎだよね(笑)


一年で家にあった全ての本を読み終わった。

僕はもっと気味悪がられた。当たり前だね。


食事中も風呂の中でも本を読んでいたんだから。


でも妹は喜んでくれた。

「兄様に知識があることで国がよくなります。これ以上に嬉しいことはありません。兄様大好き!頑張りましたね!」って。


今僕の派閥と敵対派閥に担ぎ上げられているのが何を言っている?って思った。


でもちょっぴり嬉しかった。



妹は僕と違って母に似ている。

だから担ぎ上げられる。まだ政治も何も知らない子供だというのに。


え?僕?まだ成人してないけど何? フッ……



妹は活発でお茶会も開いている。

対して僕は引きこもりで本の虫。父と母には似ていない。


だから父は次を指名しない。


そろそろ分かったよね?僕の正体。

え?まだ分からない?


ふふっ、じゃあヒント。




僕の妹の名前はユテアだ。

お読み頂きありがとうございます。

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