38 精霊の説明と怒り
「うむ…まずはだな……精霊については知っておるか?」
「はい。ヴァイヤさんに教えてもらいましたわ。精霊は至るところに存在し、魔力を渡す事で魔法のイメージに近づけてくださる、とか。」
「うむ。概ね間違ってはいない。では種類から教えよう。」
そう言い、自信満々にふんぞり返っているゴスロリメイド。
「あ、名前、教えてもら、ってない」
「ああ。妾は……ルナという。覚えておくがよい。」
「「はい」」
「それで、ルナ……さん。種類…?」
「おお、そうじゃった。では、ゴホン。」
ルナと名乗った目付きが鋭いゴスロリメイドは無い胸を張って語り出した。
「まず、精霊は大きく分けて7種類に分けられる。『火』『水』『土』『風』『雷』そして、『光』と『闇』。この七つじゃ。そこからどんどん派生しておる。色々あるが、大体の者はこれを属性と呼んでおるのじゃ。……まぁ妾はどうでもいいがの…」
「属性の見分け方はなんですの?」
「色じゃ。火は赤、水は青、土は茶、風は緑、雷は黄で、光と闇は白黒じゃ。ものすごぉく微妙な色もいるのじゃが、まぁそこは妾に聞くがよい。すぐにわかる。」
「魔法と、なにか関係、ある?」
「おお、いい質問じゃの。関係はある。精霊はお主らよりも遥か昔に誕生したのじゃ。人やらエルフやら魔族やらがまだ無の時に出来たからのぅ。精霊が成長している時にお主らができて、精霊に合わせて進化した。それなのにあまり新たな精霊が生まれない我らを人族は………」
ルナは心底悲しそうに肩を落とした。
「………ルナ、さん?あの、僕のこれって?」
空気を読まずにズバッと遮る少年。図太い。
「ああそれはじゃのぉ、妾の他にもお主を気に入ったヤツがおっての?その妾達の力に器が耐えきれていないのじゃ。教会とかゆうやつらは寵愛の証だなんだと言っておってのう。精霊からしてみればそのせいで気に入った魂が歪むと文句を言ってやりたいわ。」
「魂が歪む、ですの?」
「そうじゃ。精霊はその者の魂を見ておるのじゃ。外側から中の本質までのぅ。本当に綺麗な魂は光輝いていて、闇の精霊は近寄りがたい。魂の質によって、寄ってくる精霊も変わるのじゃ。」
「教会?って?」
「お主のように言葉が拙い者は多くの精霊が気に入っているのじゃ。分かりにくいか?多くの精霊が一人を気に入るとその一人は言葉が拙くなる。精霊は魔法の発動を手助けするじゃろう?その精霊に気に入られているということは魔法の発動がとんでもなくヤバイのじゃ。人々はそれを取り込みたがる。取り込んだ後は洗脳やら奴隷やらにして動かす。そうすると復讐心等が芽生え、魂が歪む。そうすると精霊は離れていく。………後は、分かるな?」
「捨てられ、新たなものを探す。見つけ出して取り込む……ということですのね…」
空気が重く、苦しくなった。そんなところへ、
『あーあー……もしもーし?弟くーん?ユテアー?聞こえてますかー?』
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