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呪われし転生者  作者: 青いヒヨコ
第一章
30/66

29 時は少しさかのぼるー


ー時は少し遡るー



「ねえ、ヴァイヤさん。この子ら預かって。」


転移して現れたアヤノと子供二人。

ヴァイヤと呼ばれた男性は少し間を開けてから問うた。


「………………………えっと……?その子供達二人を預かれば良いのかい?」


「ええ、私は仕事がありますので。のんびりと預けられるのがヴァイヤさんしかいなくて。」


ヴァイヤはふむ………と呟いた後、


「了解した。しかし、私じゃなくても良かったのではないかい?例えば………君の想い人だったり………」


「うう………」


アヤノは赤くなり、


「考えましたけど、私の知っている中で一番強いのは貴方なんですよね。もし私を狙ってこの子達に襲撃が来ても貴方なら守りきれると思いましてね。それに……」


アヤノは子供達をチラッと見て、またヴァイヤに視線を戻した。


「貴方は、私のお願いを断らない。」


「………………確かにそうだね。分かったよ、預かろう。しかし………」


フフ、と笑ってヴァイヤは続ける。


「子供への説明は君がしてね?」


「ウッ………」


アヤノはそこは盲点だった、という風に軽く衝撃をうけた後、


「時間も無いので置き手紙です。それで良いですね?」


「ああ、分かっているよ。……………あちょっと待て。子供の教育はどうなっている?」


「フフフ。さっきヴァイヤさん「分かっているよ

」って仰いましたよね?きちんと置き手紙はしますから、文字、教えて下さいね?」


「グッ…………」


「フフフフフッ。エルフの字も使いますから、教えてあげて下さいね?」


「フッフフフ………子供への説明をするのは君だ。子供が分からないのでは説明会をできていない事になるのではないかい?」


「ハッ……………」


こういったやり取りが何度も続き、大体察した子供達が


「「分かりましたから、アヤノさんは仕事へ行ってきて下さい。」」


と言い、大人一人が撃沈した。


もう一人の大人が勝ち誇っていると、


「「ヴァイヤさんも大人げないです。もう少し年下に優しくしても良いんじゃないですか?」」


という一言で大人もう一人も撃沈した。


━━━━━━━━━

アヤノ視点



私は今、冒険者の…………ああ、そうだ。ギイヤ·ナーマルだ。そいつを処分しに行く道中。


子供達には悪いが、ヴァイヤさんの所で我慢してもらわなくては。


暗影部隊は王国の影。


王が処分出来ぬ者を裏で処分する。


今までは隊員全員をアリスに任せるのはアリスの負担になると考えて新人を連れて行っていたが、今回は別。


Sランク冒険者で、それなりの実力がある。


だから、新人を連れていくと処分に時間がかかる。それに………今回は嫌な予感がする。


だから、子供達を預けた。

暫く帰れない気がしたから。


そのお陰で一日遅れたがな。


だがまぁ、上司は理解してくれた。


対象は悪いことをしているという自覚があるのか、無いのか。夜はだいぶ警戒している。昼の方がやりやすい。


対象は随分な数の女を連れている。


じゃあその女のなかに入れば良い?


嫌だよ。


あんな女共の中に入るなんて。


━━━


結構時間がかかったが終わった。

まさか女共も戦えるなんて思わなかった。易かったが。まったく。

最初から自分が出ていれば自慢の女を目の前で失わずに済んだのに。


あんだけ泣き叫ぶとは思わなかったが。


調査員には説教をくれてやろう。




……………………この喋り方疲れた。


公私分けてるけどだいぶ疲れる。


やめたいけど報告まではこのまま………。


!!


いつの間にか幻惑にかかっている……!?


しかもこれは…………あの子の……誘眠術………


━━━━━━━━━


こんな感じで油断していたアヤノは知っている術に掛かって拉致られ、皆さんが知っている通りの展開になりましたとさ。


続きは前話のお話からです。

お読み頂きありがとうございます。


時間軸が変なことになって申し訳ありません。

一応説明↓


前話(28)の最初、子供達の話はヴァイヤの家での出来事です。

続きの男女のお話はアヤノの拉致後です。

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