17 残念王女が来ましたわ!
「ん。良いよ。」
青年はあっさりと許可を出した。
「では細かい話しは別の部屋で行うとしましょうか。」
宰相は部屋を準備すると言って出ていき、少しすると侍女が呼びに来た。
アヤノ達は部屋を移動して小さな部屋で話をしようとした。
すると青年は急に
「姉さーん!死にそうー!何で僕はこんなことをしないといけないのー?!めんどくさいー!!ダールーイー!!!もーヤダー!!」
「ハイハイ、姉さんですよ。静かにしなさい、侍女さん達来ちゃうよ?こんな恥ずかしいとこ見られたらどうするの?ほら、話するよ?」
「山なんて好きなところ選べば良いじゃんか。魔物のランクが高いとこ選んであげるからさ~。あでも娘は三日に一回顔出させて。」
「いきなり冷静になるな。怖いぞ、デューア。」
苦笑いで黙っていたノーマが声を出す。
「あと、王妃様が止まってる、お前まだ話してなかったのか。」
「ああ、話してないな。ティルナ、すまない。」
「お、ティルナちゃんというのか。可愛いじゃないか。すまないね、ティルナちゃん。デューアは仲良い人だけだとこうなるんだ。見捨てないであげてね。あ、私はアヤノと言う。よろしくね。デューアとは姉弟のようなものだ。」
「は、はあ……。此方こそよろしくお願いいたします、アヤノ様。……ところで、この部屋はもう一人侍女が居るのですが……。」
「ああ、シュカはデューアが子供の頃からの付き合いだからね。私とも仲良いよ?ねえ?」
「いえ。今は侍女という立場ですので。個人的な付き合いはさせてもらっていますが。」
「えー……お姉ちゃん悲しいなぁ。6年くらい前までは私の後ろをテクテク歩いてたのに。」
「……………………お止めください。お話しはなさらないのですか。」
シュカは目を逸らして小声で言った。
「あー。ねえデューア。何処の山がレベル高い?王女ちゃんは守って顔出させるからさー。遠くても良いよ?」
「………この辺かな。水質が良いから魔物が進化しやすいんだ。」
「オッケー。んじゃそこにしよう。王女ちゃんには話した?」
「いや、まだだよ。侍女に呼ばせてる。そろそろ来ると思う。」
コンコン
「父上様、ユテアです。お呼びとのことですが。入ってもよろしいでしょうか。」
「いいぞ。入ってくるが良い。」
「失礼いたします。父上様。」
音を立てず優雅に入ってくるその姿はまさに王女………と思われているとユテアは考えていたのだろう。しかし……
「ロッサ王国第一王女ユテア、参りました。どのようなご用でsy フピャ?!」
ドレスに引っ掛かり、派手に転んだ。
第一王女、ユテア・アインス・ロッサは、俗に言う、残念系王女だったのだ。
お読み頂きありがとうございます。
空気な主人公。一応、部屋には居るんです。
主人公の名前募集してます。




