14 騎士の二人と王都
「「………はい?山?」」
領主直属の騎士2人は声を揃えて言った。
「うん。山だよ?やーま。この子を育てるのに最適だし、他の子供も保護しないと。」
何処の山がいいかなあ、と悩み出したアヤノの横で騎士達は相談する。
「どうするナフア。領主様に報告するか?」
「だが、報告で領主様を煩わせるわけにはいかない。」
「でも、一応報告しないと。」
「そうだな。僕が行って来るよ。」
「任せたぞ、ナフア。」
ナフアが報告に行ったのを見てマックルはアヤノに言う。
「アヤノ殿。申し訳ないが、少し待ってくれないだろうか。山は殆どが王の直轄地だ……です。一応王と話さなければならな……話さなければなりません。今領主様に報告に行っていますので王と相談していただきたい。」
マックルは所々言い直しながらも、言いきり、やりきったという顔をしていた。
「ん、いいよ。じゃあ王都にいるからね。手続きよろしく。」
「………………………………はい?」
マックルがよく聞こえないといった風に耳を傾ける。しかしアヤノは、
「王都で待ってるから、手続きよろしくね?」
笑顔で問題を押し付けて、何かを使ったのか、その場から消えていた。
「………どうしよう」
一人になった放送室のような場所でポツンと呟いたマックルであった。
ー洞窟ー
子供が家を出て初めて行った洞窟で子供は赤面で言った。
「……アヤノさん………………。」
「んー?どしたーおとーと君ー?」
「えっと………なぜボクはげんどうがこどもになっているのでしょう。」
「呪いが引っ込んじゃったから。ほら、支度しなさい。着替えるくらいは出来るでしょ?」
はい……と呟いて子供は着替えようとした……が、もたついていてアヤノに助けを求めるようにチラチラ見ていた。
耐えかねたアヤノは子供の元へ行く。
「あー呪い出てこないかなー力使いきっちゃったのかなー。」
「あの……アヤノさん?」
「ん?何か?」
「……いえ……何でもありません。」
フリルがたくさん付いている子供服を着せられた子供は困惑しながらもアヤノの圧に負けた。
「ほら、王都に行くよ、跳んで。」
「はい……」
嫌だという感情が分かりやすく顔に浮かびながら子供は返事をした。アヤノはスルーしたが。
「うぐぅ……」
アヤノに抱えられて揺れている子供。その揺れはアヤノよりも酷いだろう。それを察したのか、ゆっくり、幅を長くして揺れを小さくした。
ちょっとだけ酔いが収まった子供は下を見下ろした。騒ぎにはなっていないようだ。
「アヤノさん……。あとどれくらいでしゅか…?」
「プッ……ククッ」
「ああ、もうすぐ着くよ。」
眼下には大きい城があった。
「あの城の周りにある都が王都。ロッサ王国の王都だよ。」
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