13 子供に戻る
今まで
主人公とアヤノは『水の都』と呼ばれる街、
フォタルムへとやって来た。
「ぅわあ………すごい…!」
水の都と呼ばれる通り、そこは水でいっぱいだった。
大きな運河があり、あちこちに水路が張り巡らされている。公園には必ずと言っていい程噴水があった。プールもあり、多くの子供が遊んでいた。
ここは水に愛されているのだ。
それよりも、
…………………ここどこ?
「……………ァヤノさぁん。アヤノさぁん……!」
「何をしている貴様!!」
「ひぅ!?アヤノさぁん…!」
「貴様!水路に落ちたらどうするんだ!!?最悪運河まで流されて溺れ死ぬぞ!?親は何処へ行ったのだ!?」
「何を怒鳴っているんだ、マックル。おや?子供じゃないか。このくらいの子供は親と一緒じゃなきゃ罰せられるのに。君、親は?」
「………グスッ アヤノさん………アヤノさぁん…!たすけてぇ…!」
「ハァ……仕方ない……。そろそろパトロールも終わる時間帯だった。おいナフア、領主館に連れて行って親を探すぞ。」
「ハイハイ。君の口調は強いのに中身が優しいギャップ、どうにかなんないかなぁ。」
ーーーーーーー
「それで?その子供がそれか?」
「はい、領主様。確かにアヤノ殿の名前を。」
「ふむ……どうしたものか。………よし。迷子の知らせを出せ。子供がアヤノ殿を呼んでいることも知らせよ。」
「「はっ」」
ー都ー
ピンポンパンポーン
『迷子の知らせだ!!白い長袖の服に…『分かりやすく言えよ。…ゴホン。迷子の知らせです。白いシャツにサスペンダー。黒いズボンの子供でs『子供がアヤノ殿の名前を出した!!アヤノ殿!!聞いているのでしたら領主館まで来て頂きたい!!』
『誘拐か?アヤノ殿。領主館まで赴いて頂きたいです。聞いているのなら。』
(((((どちらにしても誘拐に聞こえるなぁ)))))
『ハイハーイ。どしたー?』
『『うわぁ!?』』
ブチッ……………………………………ピンポンパンポーン
ー領主館ー
「……………アヤノ殿で間違いないですか?」
「うん。アヤノだよ?どしたー?」
「迷子だ!……です。」
マックルの爪先をナフアが踏みつけたことでマックルは丁寧に言い直した。まだまだだが。
「ふんふん。その迷子の子は?ああ、あの子かな?私「座って待ってて」って言ったんだけどね。」
「グスッ アヤノさん…?」
「ハーイ♪アヤノさんだよ?」
泣きながら子供は振り向き、アヤノのもとへ走って行く。転びながら。
「うーん…どうしたんだろう。精神が普通の4歳児になってる。」
アヤノは子供を抱きしめながら唸っていた。子供の涙や鼻水をつけながら。
「まいっか。用事は終わってるし。君の精神がもうちょっと大人だったら稽古を考えてたけど……戻っちゃったからなあ。……………山でも買うか。」
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