化け猫はきょうび眠れてない。《——さーせん、ただの化け猫ですけど、今日の祭の会場はここであってますかね?》
化け猫ってのは、常に不安定に生きている。
まあ、獣道っていうやつだ。独りよがりだし、暗い道をのそのそ歩く。そして、そのあとを誰かがついてくる。
俺——化け猫の任猫ランモは、そのついてくる方だ。
「まあ、お金なんて、なんとでもなるよ、ねぇ兄貴ぃ?」
異常なくらい天然で、あほで、間抜けな我が愚妹、任猫オーミ。
こいつはたしかにあほだが、その馬鹿げた力を持って、どんな窮地だろうと乗り越えて見せる。
「……とりま、えろげ、やろ」
そして、俺たち化け猫のお世話役、言氏千堵世は変人だ。
酔狂とも、物好きとも、お人よしともいう。
とりあえず、何にも考えずに突っ込むような、あとさきを考えない性格だ。いいやつではあるんだが、もう少しその一途な情熱をちゃんとしたベクトルに直してほしい。
でも、なんだかんだ、俺を救ってくれていることに間違いはない。
「んで、これからどうしようかぁ、兄貴ぃ」
「……しばらく、バス、暮らし」
でも、ひょんなこと———ではないな。
だれかは無駄に課金するし、誰かはあとさき考えずにパチスロに金捨ててくし。
そりゃ、借金かぶるのは当たり前だ。
(さすがに、これ以上、こいつらに任せっきりじゃいかん。)
そう思いつつ、俺は布団を頭からかぶるのだった。
大丈夫なのかなぁ……この道。
まあ、獣道っていうやつだ。独りよがりだし、暗い道をのそのそ歩く。そして、そのあとを誰かがついてくる。
俺——化け猫の任猫ランモは、そのついてくる方だ。
「まあ、お金なんて、なんとでもなるよ、ねぇ兄貴ぃ?」
異常なくらい天然で、あほで、間抜けな我が愚妹、任猫オーミ。
こいつはたしかにあほだが、その馬鹿げた力を持って、どんな窮地だろうと乗り越えて見せる。
「……とりま、えろげ、やろ」
そして、俺たち化け猫のお世話役、言氏千堵世は変人だ。
酔狂とも、物好きとも、お人よしともいう。
とりあえず、何にも考えずに突っ込むような、あとさきを考えない性格だ。いいやつではあるんだが、もう少しその一途な情熱をちゃんとしたベクトルに直してほしい。
でも、なんだかんだ、俺を救ってくれていることに間違いはない。
「んで、これからどうしようかぁ、兄貴ぃ」
「……しばらく、バス、暮らし」
でも、ひょんなこと———ではないな。
だれかは無駄に課金するし、誰かはあとさき考えずにパチスロに金捨ててくし。
そりゃ、借金かぶるのは当たり前だ。
(さすがに、これ以上、こいつらに任せっきりじゃいかん。)
そう思いつつ、俺は布団を頭からかぶるのだった。
大丈夫なのかなぁ……この道。